「すごいと思った」マイ・インターン SHさんの映画レビュー(感想・評価)
すごいと思った
成功を収めた豊かなコミュニティーの普通のお話しです。特別な深みなどもほとんどありません。見終わった後は、ほとんどのことを忘れてしまう気がします。
しかし、なんかすっごく面白くて、久々時間なんか気にすることなく、あっという間に終わってしまったなぁという印象。
その昔、映画「雨に唄えば」を見て純粋に面白いなッ!という記憶が蘇りました。この映画も、ストーリーと展開こそまったく違えど、目指しているところは一緒なんだなと思いました。エンタ超大国の恐るべき実力を思い知らされました。
正直な話、ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイ、(あと子役)以外は本当に脇の脇でしかないような映画なんですけれど、この2役(と0.5役)がなんと強力なことなのか!絶対的エースと不動の四番がいて、その実力をみんなが信じ切って一つの目標に向かって突き進んで、ついに大きな勝ちをつかみ取った、といったところでしょうか。
2009年の81回目のオスカーでヒュー・ジャックマンと共に歌って踊ったアン・ハサウェイに共感して以来、好きな女優の一人となっています。よくもまぁあんな白々しい演出をさらりと自然に格好良く演じきって、見ているものに大きな感動を与えることができたものだと、ただただ感心するばかりだったなー
そして泣く子も黙るようなデニーロはというと、キャリアから比べたら非常に軽い演技をこなしていた印象で、見事に映画の中になじんでいました。デニーロという人は、どの映画でも、なんか画面の中に見事に染まっている印象なんだよな—
絶対に見なければならない、というわけでもない、清く正しき映画です。自分がどんな姿勢で見ていようが、隣や前や後の人間が何を食べて何を話していようが気にならないくらいあっという間に時間が過ぎ去っていくことでしょう。そして見た後はすぐに忘れ、一回切りの満足感を得られることでしょう。