劇場公開日 2016年2月20日

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「アクションは本物、でも潜入捜査の方はお世辞にも・・・」X-ミッション スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アクションは本物、でも潜入捜査の方はお世辞にも・・・

2016年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

10年に1本のアクション映画と宣伝していた時点で逆にアクション以外はスッカスカなんだろうなと、ある程度は想像していましたが、ある意味想像以上でした(苦笑)
アクションも想像以上、ストーリーのお粗末さも想像以上、結局全てにおいて規格外?、とまあザックリ言えばそんな印象の作品でしたかね。

とりあえずCG無しでエクストリームスポーツの数々を魅せるアクションシーンに関しては、凄いの一言。
冒頭のモトクロスシーンからいきなりの大迫力で心を鷲掴み、その後もサーフィン、スノボ、ウィングスーツフライング、ロッククライミング等々、どれも度肝を抜かれるアクションシーン連発で、そこに関してはホントさすがだったなと、ただただ感心させられました。
それとやや高いところが苦手な自分としては、結構怖かったです。
ただ3Dで見たのはもしかしたら失敗だったかも、逆にCGっぽく見えたりしたので、2Dで見た方がむしろリアルだったのかなぁ(と言うか普通にCG使っていたような?)

で、肝心の内容の方は、ほぼ無いに等しい、中身スッカスカの潜入捜査物でしたね。
こう言っては何ですが、まず恐れを知らないエクストリームスポーツバカが挫折→FBI採用→即潜入捜査の流れが、笑っちゃうぐらい即効過ぎて、アホ過ぎて、突っ込まずにはいられませんでしたよ。
潜入捜査の方も、普通に犯罪を楽しんでるし、もうお手上げです(上司やレイ・ウィンストンが演じた先輩FBI隊員の突っ込みは相当ツボった!)
主人公ユタを演じたルーク・ブレイシーの爽やかなイケメンぶりだけで許されるほど甘くはない、はず(女性は結構許しちゃう?)

しかもユタは元が恐れを知らないエクストリームスポーツバカなだけに、犯罪集団に入っても暴走モードに入って、結構犯罪仲間に死人が出ていたのがまた何とも・・・とんだトラブルメーカーだね(苦笑)
ヒロインのテリーサ・パーマーもただの色物でしかなかったし、もう一人の主人公で犯罪集団リーダーのボーディの犯行理由もいまいちしっくり来なかったし、見所はホント10年に1本と大げさに謳われたアクションのみな作品でした。
でも、返す返すもアクションは凄かった、それだけでも見る価値はある、ような無いような。

スペランカー