無頼漢 渇いた罪のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
投資会社から5億ウォンもの借金を背負った悲しい女ヘギョン。三流バーの雇われママを強いられながらも健気に生きている。男で苦労していた水商売の女というイメージは日本のそれと同じ雰囲気。そして、やはり恋人であるパクとたまに連絡を取り合っていたのだ。イ・ミョンジンという名を借りて執拗に潜入(?)捜査を続けるジェゴン。賭博で勝ったという噂を流し、その金をパクの逃亡資金として流用させようというところまで漕ぎつけた。さらに、二人は一夜限りの男女の関係に・・・
犯人を取り押さえるシーンが面白い。まずは車をぶつけ、犯人の車のガラスを一斉に金属バットで割りつくす・・・。なぜだか銃を持っていたのはジェゴンだけで、足を撃つという先輩の頼みも無視してなのか、心臓を一発でぶち抜いてしまう。
どちらかというと、その刑事が主人公というより、犯人隠匿したヘギョン(ドヨン)が主人公。借金はまだ2億5千万。今度は投資会社から覚せい剤を打つ役目を与えられていたようだ。しかしジェゴンが踏み込んで売人を逮捕した後、彼女は包丁でジェゴンを刺してしまう・・・
最後のエピソードはかなり蛇足気味。不幸な女を描くにはパクを銃殺した時点で十分伝わってきたのに・・・これじゃジェゴンが単なるストーカー偏執刑事!
チョンドヨン
感情移入はなかなかしにくい。歪曲した愛憎の行く末。
【賛否両論チェック】
賛:情愛を逆手にとって潜り込んでいく刑事と、愛に身を滅ぼしていく女の生き様が、悲劇的に描かれていく。
否:結局のところ、伝えたいことはよく分からないので、感情移入出来ないと退屈すること必至。ラブシーンも意外とあり。
身分を偽った刑事と容疑者の恋人という、決して相容れない2人の歪んだ恋路が、時にスリリングに、時に穏やかに描かれていきます。そして、そんな2人がその愛ゆえに身を滅ぼしていく様子も悲劇的で、印象に残ります。
ただ、どうしても同じようなシーンがずっと続いていくので、感情移入出来ないとすごく退屈しそうです。伝えたいこともイマイチよく分からないので、その辺りは好き嫌いがはっきり出そうな作品でもあります。
韓国ドラマのドロドロした感じが好きな方には、意外と向きそうな作品です(笑)。
曖昧と余韻
見るたびに深まる
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