名もなき塀の中の王のレビュー・感想・評価
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❇️狂犬主人公の笑顔の狂気が好き。❤️
名もなき塀の中の王
🇬🇧イギリス
19歳の青年が主人公で少年院から刑務所に移送されてきた。初日から囚人に手を出し、止めに入った看守の股間に噛み付く始末!
狂犬主人公に手を差し伸べるセラピスト
そして務所内で一生刑期を過ごす権力ある囚人の父親との再会をへてわずかに成長していく。
◉75E点。
★彡思ってた以上に良かった。ラストの幕引きがややもったいない感じしました。
❇️狂犬主人公の再生と親子のほんのり少しの愛。
⭕️良かったシーン。
1️⃣狂犬主人公が怒りを抑えニヤけるシーン!
★彡狂犬の主人公がセラピーの仲間の前で侮辱され怒りを抑え深呼吸した後ニヤける演出はリアルな感じそのものでちょっと名シーンだと思いました。
🔺やや残念な点。
1️⃣凄く主人公の狂犬ぶりかよくて楽しく見ていたのですが、ラストはサクッと終わり余韻が欲しかった気分。
👊🖕👕🥪🚬🪥
犯罪者も人の子
愛を知らずに育った少年が、移送された刑務所で再会した父親と 絆を深めていくストーリー。
早くに母親を亡くし、施設で性的虐待を受けたことで 他人に対して攻撃的なエリック(ジャック・オコンネル)。
少年刑務所での素行も悪く、一般の刑務所に移送されるけど、どうやらそれも父親のネヴィル(ベン・メンデルソーン)と会うためだったようだけど…。
エリックを立ち直らせようと 刑務所内でカウンセリングをしているオリバーが グループセラピーに誘うんだけど、一難去ってまた一難で…途中でこの施設を辞めちゃうんだよね。結構あっさり退場したので、そこは「!?!?」って(笑)。
お父さんのネヴィルも、息子を愛してはいるけど なんだか上手く表現出来なかったり…でも、最後のシーンで、ハグの代わりに頬を寄せて別れを告げるシーンは良かったですね。
え。王様!??!?!
監獄の中での親子愛、、なんやねんそれ。
荒れくれたアメリカンプリズンでのし上がっていくストーリーを期待してワクワクして観たんですが、、。
監獄でそんな親子愛を見せつけられても「ほーん・・」って感じでした。
しかも王様って、、、。英文タイトルがStarred Up なのにどうしてそれをつけたのか・・。
甘やかされて守られて
T・ハーディの「ブロンソン」張りに理性も秩序も無い暴力ヤローかと思いきや気の良い兄ちゃんに。
終わってみたら親子愛がテーマみたいで気合を入れていた分の気が抜けてしまった。
R15も暴力描写よりモザイク無しの局部デショ。
父親に助けられるラストは号泣で勇ましかったキャラが台無しで無事に更生!?
黒人の彼奴らが良かった。
刑務所内の日常的感覚の中に上手く親子愛を組み入れた感じ。 救いよう...
刑務所内の日常的感覚の中に上手く親子愛を組み入れた感じ。
救いようがないように展開していくが最後はまぁ収まってくれてホッとした。
どんよりとした天気とぶっ壊れたイギリス英語、ハッピー感ゼロが結構クセになる。
ラブさん家の親子事情
エリック・ラブは少年院上がりの札付きのワル、いわゆるクソガキだ。社会のルールどころか、刑務所でのルールひとつ守ろうとしない。懲罰房に入れられて尚、看守を脅し、他の囚人を脅す。彼は怒りに一切のブレーキをかけない、凶暴のモンスターだ。
しかし、彼の凶暴性の根っこにあるのは、少年時代の孤独だ。心はまだ、幼い子供なのである。
刑務所にいる父・ネビルに会いたかったという本心を吐露する際、彼は心から涙していた。ネビルからの「看守の言うことを聞いて出所しろ。」という忠告を素直に守ろうとしたり、父親の房に出向き意見を述べ、理解してもらおうとするエリックの未成熟な一途さは、見ていて胸が苦しくなった。
この物語のもう一人の主人公、エリックの父ネビル・ラブはエリックの行くところに付いて回り監視し、口を出す。エリックにグループ治療を受けることや大人しく過ごすことを勧め、ムショの連中と交際することを禁じようとする。ネビル自身は一生刑務所にいる身だ。もう一生塀の外には出られない。だからこそ、エリックにはやり直してほしいのだろうが、うまく伝わらない。一緒にいたかったときに、いてやれなかったことの長年の後悔と、今しか傍にいられないのに、うまくいかないというジレンマにネビルは悩む。
この刑務所には、問題児や更生を望む受刑者を治療する、無給のセラピストがいる。オリバー・バウマー、変わり者である。しかし、オリバーには彼なりのやり方で、暴力的な受刑者たちと向きあい、真摯に語り合う。暴力沙汰を起こしたエリックは、彼に拾われ、グループカウンセリングの集まりに参加させられる。はじめは馴染めなかったものの、グループ治療のメンバーは、口論や罵倒を交えながら、攻撃性を自制し前向きに心に溜まったガス抜きをすることで更生できることをエリックに教えてくれる。目の前で起きる喧嘩に興奮しないか、怒りを抑えることができるか、お互いの性嗜好など。段階的にエリックを導いていく(男同士で集まった際に、性嗜好を話すのは、かなり親交が深まった証。心の底から信頼している状態だ。)。
しかし、ネビルがグループ治療の場に現れたことで、グループ内で親の悪口が飛び出してしまう。激しい口論、罵倒が飛び交うが、エリックは静かに全員を諭す。彼には母親がいない。標的にならない仲裁者として場を治める。しかし、騒ぎを聞きつけた副刑務所長、看守たちがグループを解散させる。法の執行者、刑務官という肩書きで生きてい彼らは、バウマー、グループの受刑者たちを、変わり者、犯罪者という記号でしか捉えないのだ。バウマーあくまで、エリックをはじめとする受刑者を治療することが正しいと考えていたが、副刑務所長のヘインズに「彼らが刑務所から出ないことで、市民を守ることにつながる。」と言われてしまう。バウマーは、理解されない悔しさや怒り、失望を抑えきることができず、ヘインズの首を絞め、自ら刑務所を去る。
グループの解散に沈むエリックに、ネビルは詫びのつもりで殴られる。実に不器用な男だ。このネビルの態度は、余計にエリックを苛立たせてしまい、壮絶な殴り合いに発展し、仲良く懲罰房行きになってしまう。廊下を挟んだ懲罰房でお互いの無事を讃えるように言葉を交わすこのシーンは、親子の傷の修復の兆しが見えた。
先の二人の喧嘩に巻き込まれた、刑務所内の権力者の囚人・デニスによって、エリックの処分が決定される。彼は、刑務所を愚か者の掃き溜めにしたくないという大義名分で、自分に刃向かうものを消すクズである。
デニスは、懲罰房を抜け出してきたネビルを、保身のために殺そうとするが、返り討ちにあってしまう。エリックの処分の決定もヘインズだと主張する。救いようのないクズである。
デニスからエリックの処分が行われることを聞き出したネビルは、ヘインズ達からエリックを助け出す。
助け出されたエリックは、父の胸をかり、子供のように泣いた。
このあと、問題を起こしすぎたネビルは移送されることになってしまうが、刑務官の計らいでエリックは見送りをさせてもらえる。去り際、エリックは「お前の父親でよかった」とネビルに言われる。ほんの数日か、数週間しか一緒にいられなかったが、相手のあり方を否定することしかできなかった二人が、ようやく素直にお互いを認め合えたのだ。
エリックはきっと出所できるだろう。その先は辛い未来が待っているだろうが、父やバウマー、仲間から学んだことを糧に、きっと乗り越えていけるに違いない。
こどもなちちおや
刑務所で会った生き別れの父親はこどもだった。
いい親の面してグループセラピーうけろだの、セラピー仲間に馴染んだら馴染んだで「(おれを差し置いて)なに仲良くしてんだよ」って怒ったり、あーしろこーしろ五月蝿くてたまらない。
まさかのカマ掘られのカマってちゃんかよめんどくせーオヤジだな。
って親子のはなし。
タイトルから刑務所で成り上がる話かと思いきや、親子の感動話に泣かされるとは思わなかった。
刑務所というコミュニティーの空気感と生きる術に馴染めない息子をどうにかして助けようとする父親だが、親らしいことが出来なかったためにどう接していいかわからない。
尊敬してほしいし、でも自分のようにはなってほしくない。
アジア映画とかヨーロッパ映画で渋いチョイスする彩プロさん最近調子いいですね。ベルファスト71に続いての良作でした。
愛に形はない
凶暴な19歳のエリックが要注意人物のらく印を押され、少年院から成人用の刑務所に移送される。そこでも、他の囚人たちに見くびられないよう戦闘態勢で彼の乱暴は抑えられない。
刑務所というある意味閉塞した空間の中での人間関係、終始ヒリヒリとした緊張感が漂っている。
父と子、とてつもなく不器用な感情のぶつかり合いに目が離せない。
鑑賞後どっと疲れたけど、なんともいえない救われた感情にも包まれる。
傑作
監獄ものは名作が多いですが、とんでもない力作だと思います。人間描写やリアリティは言うことなしで、そこに刑務所が存在してるようにしか見えませんでした。
胃にグッと力の入るいい映画でした。
不条理感がハンパじゃない。
続編を見たい!
公式サイトは説明しすぎなので
見ないで観ることをオススメします。
他の方もコメントされていましたが、本当に
中弛みが無く、最後まで展開に集中して見れた。
序盤の印象では単なるバイオレンスで終わるのかと
思いきや、主人公やその周囲の心境変化が程よく
映しだされた作品だでした。
暴力シーンが次から次へと現れるけれど、
それに対する気味の悪さは特に無く、
純粋に心境変化に集中して観れたのは
演出した監督の手腕でしょう。
あっという間に終わたけれど、不思議と
心地よい余韻を残した。主人公の彼がその後、
刑務所内でどう変わるか、周囲との関係性が
どうなっていくのか楽しみになった。
続編を見たい。
自分のおすすめは役者さんの「眼力」。
原題は"Starred up"。
直訳すると「見上げた」または「見詰めた」となるが、
ストーリーではどちらの意味も含まれる。
邦題は説明し過ぎで、逆にポイントがずれている。
当サイトがなかったら見ていなかっただろう。
映画.comがあってよかった。
暴力でしか自分の存在を示せない空間。
それは別に刑務所に限った話ではなく
日常の身近なところにも存在する。
目をつけられて攻撃されやすい人には
攻撃・防衛の勉強にもなる。
見終わった後の達成感
各登場人物の描かれ方が絶妙な本作。
基本的に出てくる人物は犯罪者(=社会的悪とされている人物)にも関わらず、
その中でも感情移入してしまうのはキャラクターとしての魅力、人間としての魅力をうまく描けているからではないでしょうか。
また、父親と息子のそれぞれの立場からの葛藤がとても良かった。
最初、反抗期かのような態度で接する息子が、
セラピーや仲間との時間を経て精神的に大人になっていく過程で、
脚を引っ張る親の存在。
その苦しみや葛藤が痛々しいほどにリアルでした。
武闘派親子
監獄で再開した愛情表現が苦手な親子のプライド、負けん気、衝突、家族愛、及び、息子の成長物語。
バイオレンスでもアクションでもなくヒューマンドラマです。
不器用でもどかしくも息子を思う親父の愛と素直じゃない息子の交流がなかなか暖かい。
しかし見終わっても邦題の「塀の中の王」の意味はわからなかった。
流石、ロッテントマト99%
大変な力作で帰宅後、疲れきって爆睡した。
ロケ先は本当の刑務所。
緊張感が凄まじい。
本当に小規模な公開なので、早く映画館に行かれることをオススメします。
ロッテントマト90%台は傑作評価で、ジェイク・ギレンホール主演
ナイトクローラー、ジェシカ・チャスティン/オスカー・アイザック主演、アメリカン・ドリーマーと同じレベルです。
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