「さあ!ネバーランドへ出かけよう!」PAN ネバーランド、夢のはじまり ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
さあ!ネバーランドへ出かけよう!
これは久々にイイ3D映画が来ましたねぇ、て感じで。『アバター』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』辺りに匹敵する満足感というか。まストーリーやキャラクターやらはひとまず置いといて、まず、素直に感動するんですよ。「3Dを体験するのに、こんなに超最適な映画もないだろう!」てくらいに。
もう、兎に角、スクリーンいっぱい、目まぐるしく、絢爛豪華に、縦横無尽に、あらゆるモノがぐるんぐるんと飛び交う映像の洪水!これに感動しちゃう。通常料金にプラス300円付けても惜しくない!て素直に思えるお得感。だってねえ、ほら、「はあ?こんなの3Dとか別に必要なくね?」て映画もあるじゃないですかぁ(どれとは言いませんよ)。しかしね!しかし、この『PAN』は文句なしですから!これぞ3D体験!でしょう。うん。
や、でも本当、ピーター・パンと3Dがこんなに相性良かったんですねぇ。ピーター・パンというよりもネバーランドとか。
あ、さっきから自分、3Dばっか褒めてますけども、ストーリーもなかなか捻ってて良かったんですよ。
ピーター・パンの物語をそのまま!とはせず、前日譚を描く!てのは良い選択だったと思います。昔のエピソードだし、基本軸さえブレてなけりゃ何やってもOKな訳ですから。3Dで好き勝手やれちゃうし(結局3Dかよ!ていう)。フック船長は最初は仲間だった!ていうトリッキーな構成にしてるのも良かった。初っ端から敵じゃあ前日譚にする意味もない訳ですからね。
ファンタジーの世界へ飛び立ちたい!て方なんか特にね、これほど条件の整った作品もないと思います。また平均的に見ても、万人向けな映画に仕上がってるんじゃないでしょうか。