しあわせはどこにあるのレビュー・感想・評価
全44件中、1~20件目を表示
観察と比較と体験が「しあわせ」を形づくる
ロザムンド・パイクが好きなのである。「007ダイ・アナザー・デイ」で観たときから好きなのである。キリッとした美しさが時に冷酷そうにも見える、そんなロザムンド・パイクのコミカルな演技はメチャクチャ可愛いのである!これぞギャップ萌え。
本作「しあわせはどこにある」は、精神科医のヘクターが、満たされた生活の中にふと感じた「しあわせって何だろうか」という疑問を出発点に、日常を飛び出し世界を旅する精神的アドベンチャーだ。
実際デンジャラスな冒険もするが、基本的に一般人のヘクターだから、巨大生物と戦ったり地底に飲み込まれたりはしない。常識の範囲内でのアドベンチャーである。
とりあえず「幸せ」と言えば、お金を思いつく人は少なくない。ことに物欲に関しては、対価としてのお金さえあれば満足することが出来るからだ。
それは確かに幸せのひとつであり、幸せを感じている瞬間に限って言えば幸せはお金によって得られる、というのは真理だ。
もしも今死と隣り合わせの状況からなんとか抜け出して、恐怖のどん底から這い上がったなら、自分の体ひとつしかない状況でも息を吸い、声を出し、自由に動かせる手足の感触は幸せにあふれている。
生きていることこそが幸せだ、というのも恐怖から解放された瞬間においてはまた真理だ。
ヘクターが「しあわせ」を探しに行ったことで、恋人であるクララもまた「しあわせ」に向き合うことになる。
クララだって、ヘクターと歩む人生に「しあわせ」を感じていたはずだ。行き過ぎなくらい世話を焼く生活も、薬の名前を「それっぽく」考える仕事も、セクハラとひきかえに円滑に進む人間関係も、「それは本当にしあわせか?」なんて考えなければ、きっと疑問にも思わない。
ヘクターの冒険の終わりを待つクララにも、「ヘクターと歩む人生はしあわせか?」という疑問が降りかかる。
「しあわせ」のために抑えてきた、見ない・聞かない・知らないフリをしてきた様々な不満をヘクターにぶつけるクララもまた、内なる世界で「本当のしあわせ」を探している。
「しあわせ」探しの物語の着地において、チルチルとミチルが導きだした結論以上のものはないだろう。でも、それを「実感」出来るかどうか、というのはまた別の話だ。
二人の人生は「しあわせ」と言っていいはずだ。でも、本当にこれで良いんだろうか?と疑問を感じてしまったら、それを確かめるまで「しあわせ」を実感できない。
そして「しあわせ」を実感し、「しあわせ」を確かめられたら、これ以上の「しあわせ」はない!と思えるのだろう。
「オリジナリティは情報の真空地帯には発生しない」は社会学者・上野千鶴子の言葉で、こんな名言には中々お目にかかれないな、といつも思う。
ヘクターの旅は、この言葉を実践するような旅だった。他者の「しあわせ」を探り、吟味し、自分と比較することで、初めてヘクターが「しあわせ」だと感じられる事柄がハッキリする。
「しあわせ」を実感した後の、ヘクターとクララはとても微笑ましい。そして、短パン姿のロザムンド・パイクはとても可愛い。
好きな女優がキラキラに可愛い姿を堪能出来るのも、また「しあわせ」の一つである。
可愛らしい映画♡
価値観が違う
しあわせはここにある
イギリス版『LIFE!』と言うべきか。
自分は不幸だと嘆く患者たちの悩みを聞く内に、自分の人生も満ち足りてないと思うようになった精神科医が、幸せ探しの旅に出る。
中国では、中国美女といい雰囲気に。
チベットの山にも登頂。
アフリカではゲリラに拉致される…!
アメリカ行きの飛行機内では急病人を救う。
アメリカではかつての恋人と再会。高名な心理学者の診断を受け、自分にとっての幸せを見出だす…。
トラブルにも見舞われたりするけど、ユーモアとハートフルの軽妙な作風。
各国の風景は勿論見物。
サイモン・ペッグも好演。
好編ではあるが、無難と言った所。
例えば『LIFE!』のように主人公が空想上で大冒険!&ファンタジー!というようなユニークな趣向はナシ。
オチも大体予想付く。見出だした幸せとは…。
そりゃそうだろう!
いい仕事に就いて、世界中を旅出来て、ロザムンド・パイクのような美人が恋人なのだから!
LIFEっぽくて感動した。
「しあわせはどこにある」字幕版 Amazonプライムで鑑賞。
*概要*
精神科医が「幸せ」を見つける旅に出る作品。
*主演*
サイモン・ペッグ
ロザムンド・パイク
*感想*
サイモン・ペッグと「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイクが出てるので鑑賞。
次々とやって来る患者の不幸話を一日中聴いていくうちに、自身の人生を改めて見直し、「幸せ」について考えるようになる。
中国、アフリカ、ロサンゼルスへ渡って、様々な人々と交流し、幸せを探すのですが、まるで、ベン・ステイラーの「LIFE」っぽくて良かった。
各国々のストーリーがなんか雑で、ポンポン切り替わるし、もっと丁寧に描いて欲しかったけど、最終的に感動が待っていてくれたので、とても良かったです。(^^)
サイモン・ペッグの表情豊かな演技が見事でした!\(^^)/
ロザムンド・パイクは、「ゴーン・ガール」の印象とはガラリと変わって良い奥さんでした!
総じて、面白かったです。中国人の女性の話やジャン・レノ、幸せとは何かを探し求める特殊な映画ではありましたが、とても感動しました。
聞くことは、愛すること
あまり堅苦しくない幸せへのススメ
心が雑草だらけの時に見たい
子どものちから
新味はないけど、安定の幸せ探しロードムービーでした
幸せって一体どう言うことなんだろうか?なんて普段そんなことを考えながら生きてはいないので、幸せって何なのか、幸せはどこにあるのかと言われても、即座には答えられない。
とりあえず好きな映画を見ながら生活できているだけでも幸せなんだろうとは思いますけど・・・。
そもそも幸せって何なのか?そんなことを考える人間は、間違いなく既に傍から見れば一般的に幸せと呼ばれる位置にいる人間でしょう。
この映画の主人公へクターもそう、お金に全く不自由することなく精神科医と言う立派な職業に就いて、美人の彼女もいて身の回りの支度も完璧にこなしてくれる、正直ふざけんな!と言いたいぐらいですが、まあそこは主演がサイモン・ペッグでしたので、コミカルな演技で見る者をほっこりさせながら、何かと考えさせられる作品に仕上げてしまう辺りは、映画的にさすがだなと思わされました。
境遇が境遇だし着地点も予想通りなので、グッと来るような感動まではなかったですけど。
しかしへクターはいかにもサイモン・ペッグらしい、大人になりきれていない大人って感じのキャラでしたねぇ。
劇中でも変人と言われていましたが、リアルにこんな人がいたら、まさしくその通り、でも何故かサイモン・ペッグが演じると素直に受け入れられるのは、彼の確立された愛されキャラならではのものでしょう。
とてもじゃないが精神科医には見えない辺りはご愛嬌と言った感じでしょうか、むしろカウンセリングしてもらった方がいいように見受けられます(笑)
そんなへクターの幸せ探し旅は、中国、チベット、アフリカ、ロスとワールドワイド(住んでるところがロンドンだったのは映画を見終わってから知りました)、これだけ旅ができる裕福さだけでも幸せ者だと思いますが、まあそう言う突っ込みどころは置いといて、世界にはいろいろな人がいて、いろいろな幸せの形があるものだなと改めて実感、魅力的なフレーズにも何かと共感させられました。
どんな境遇でも明るく楽しく前を向いて幸せに暮している人がいる、そう考えたら我々の悩みなどちっぽけなものだってことなんでしょうね。
ロードムービーらしく、各地に著名な俳優が配置されていたのも見所の一つでしたね。
ペンがキーになっていた辺りとか、元カレ元カノに対する男女間の想いの違いとか、要所要所で面白かったです。
「ゴーン・ガール」が印象的なへクターの彼女役ロザムンド・パイクもさすがの演技、幸せはどこにあるかって、そんなの早く気付けよ・・・とは思いつつも、傍から見れてるのと違って、なかなか気付けないのが幸せと言う存在なのでしょうね。
何かを探すしあわせ
楽しく見れた
全44件中、1~20件目を表示