劇場公開日 2015年6月13日

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「チベットへはどうやって行ったんだ?」しあわせはどこにある はち公さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5チベットへはどうやって行ったんだ?

2015年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

最後はタイトルで連想される某有名作品の結末に収束する訳で、そこは意図しての命名だと思われるのでとやかく言わないのですが、そこに至るプロセスで主人公に感情移入が出来なかった。

一つには、私自身が鬱病で心療内科にかかったことがある、という点。
移動などのコミカルな表現も悪くなく、ご都合主義的な展開もまあいいかと思いはするものの、自身は冒頭で笑いの対象にされている側だったりする訳で。
患者の訴えを適当に聞き流してストレスを抱えて、患者を放り出して長期間の一人旅。ひょっとしたら実際のお医者さんもそういう状態なのかもしれないけど、その主人公の設定がどうも受け付けない。

もう一つは、主人公は庶民の代表のような描き方をされているが、お医者さんなのである。決して地位を捨てて当ての無い旅に出た訳ではなく、家には彼を待っている彼女もいるのである。
そういう旅行をやってみたいと思いながらも、仕事持ちの庶民にはなかなか出来ない。そこが引っ掛かる。

そんなわけで結局、最後も納得出来たような出来なかったようなで終わってしまいました。

で、表題件。
最初の方のエピソードでチベットに行くシーンがあったのですが、あれはどうやって行ったのでしょう?
まさか、中国から「山へ行こう」で、すぐに行ける想定なのでしょうか?
難民がどうのというセリフもありましたし、本土ではなくネパールかインド側だと思ったのですが…

はち公