「身を切る笑い」しあわせはどこにある 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
身を切る笑い
サイモン・ペッグだからと駆けつけて、思わぬ拾い物をした一本。
個人的には「自分探し系」の映画は苦手だし、今観るのがシンドイのだが。
それを越えて幸福感を貰えたのは見事だった。
ペッグ君の芸達者ぶりは前提として。
物語は凡庸ながら、ヒネリと小ネタと小細工の効いた小粋な演出が全てを持っていく。
物凄く上手く、主演の特性を活かした作りだったのが凄く良かった。
中国、アフリカ、ロス…アレ?
インドへはいつ行ったのだろう?
凶女ロザムンドが、今回もおっかない女性を怪演しているのも◯。
(年寄りほど、傷が多いほどこの人が怖くなるのは名優だって事だね。)
正直、サイモン演じるヘクターが、自分そのまんまで哀しかったよ。
大人になれないんじゃ無くて、自我の外にある自分自分のエゴの大海が恐ろしいのです。
ともあれ。
R40世代は、男女問わず一見の価値アリな作品。
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