「折れない心」不屈の男 アンブロークン Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
折れない心
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主人公の折れない心がどうして育まれていったのか、彼のその心が戦争、漂流、捕虜収容所で彼を救う。しかし反発も招いた。
捕虜収容所では所長の酷い虐めにさらされる。若い所長は陰湿で異常に思える。
主人公の記憶を元にした再現であるためか、演出なのか、捕虜収容所の苦難の原因はこの所長一人に帰せられている。そこが戦前の日本人には捕虜になることは許されていなかったという、帝国軍隊の人間軽視の構造には迫っていなかったと感じた。しかし、その構造だからこそ彼のような人格が存在できたとも言えるのだが。
ラストのルイが長野オリンピックの聖火リレーを走る場面に一番感動した。
この場面を見せるための映画と思えるくらい感動した。ニコニコしながら聖火を持って走っているルイの表情に大きな赦しを見た。
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