「ザ・ギャンブル依存症、ここまで来ると逆に凄い」ザ・ギャンブラー 熱い賭け スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ザ・ギャンブル依存症、ここまで来ると逆に凄い

2016年6月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

難しい

意外と奥が深い作品ではありましたけど、正直面白かったとも言い難く、何か微妙な線の映画って感じでしたね。
オリジナル版は見てないので比較は出来ませんが、リメイクされたと言うことはきっとオリジナル版は多数の方に支持されたのでしょうから、基本的なプロットは悪くないはず。
しかし本作はどうにも淡々としすぎていて、いまいち話に入り込めなかったんですよねぇ・・・。
終わってみれば、意外と奥深い作品だったことに気付かされるんですけど、だからと言って絶賛するような感情にもなれずで。
まあ、結果微妙ってことで・・・通ウケはしそうですけど。

しかしマーク・ウォールバーグが演じた主人公・大学准教授のジムのキャラが、妙に鼻につくと言うか、一ミリも感情移入できなくて、終始イラっとしました。
俺はギャンブラーじゃない?って、そうですよ、あなたはギャンブル依存症ですよ!
これはまだ映画だから何とかなってると言うか、妙に哲学的に語られてますが、リアルではこうはいきません・・・死にますよ、普通・・・とりあえず入院をオススメします(苦笑)

と言うか、むしろ死のうとしてましたよね、完全な勝利でなければ死んだ方がマシみたいなことも言ってましたし。
彼の哲学は渋くてカッコイイと言えばカッコイイのですが、ギャンブルでそれを言われてもなぁ・・・とりあえず周りに迷惑かけるのはやめましょう。
リアルでも勝っても勝っても負けるまで止めない人って見かけますが、それならやらない方が結果ある意味儲かってると思うんですがねぇ・・・。

しかしどんなにボコボコにされてもとことん金を借りてギャンブルに立ち向かう姿は、ここまで来るとある意味脱帽、一切ブレないあの強いハートだけは見習いたいものです。
それと27キロ減量した意味があったかは何とも言えませんが、今までに見たことのないウォールバーグを見れたのは収穫でしたね。
ヒロインがいまやオスカー女優となったブリー・ラーソンだったのも、妙にお得感、作品の内容は個人的に微妙でしたけど、キャストが一級品だったおかげで何とか見れた映画でした。
まあ生徒に手を出すのはどうかと思うし、いまいち恋に落ちた過程もしっくり来なかったのは難点でしたけど、ラストの疾走感は意外と好きかも。

スペランカー