「人間の複雑さ」ナショナル・シアター・ライブ「スカイライト」 Momokoさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の複雑さ
既婚者を愛することの複雑さ、しかも相手の配偶者とも友人であり、家族ぐるみの付き合いがある。 そんな複雑な関係に疲れたからやめたのだと思っていたが、そういうわけでもなかった。
人を愛する時、相手の最良の部分(自分にとって)を見ているのだけれど、その部分はどんどん変化してしまう。そういう素晴らしい人だったという記憶しか残らない。その素晴らしい人を今も愛しているのかもしれないが、今の現実のその人ではないかもしれない。
ビル・ナイの軽さ、軽妙さ、エゴと、
キャリー・マリガンの悲しみ、真っ直ぐ前を向く強さと、脚本の巧みさ、演劇だからこそ達する深みがある。
こんなふうに誰かと話したいとさえ思ってしまった。
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