「オリンピックなんてどうでもいいっすよ」恋人たち 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
オリンピックなんてどうでもいいっすよ
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苦しみを抱えた3人の物語。
このクソみたいな国日本で誰にも理解されず、この映画のように苦しんでいる人は結構たくさんいると思います。
とても生きづらくて、救いがない。
しかしラストでは、3人とも彼らなりの答えが出せたようで、それが希望のように感じました。
世の中ってこんなにも厳しいのかと勉強にもなります。
3人ともとても良かったんですが、弁護士はちょっといらない気がしました。
確かに「恋人たち」ということでジェンダーの問題も取り上げる。
そこはとても良いのですが、それとは関係なしに、彼の高圧的な態度が気に入りませんでした。
物語なので、もう少し彼の苦悩に焦点を当てていると感情理解しやすいかも。
階段から突き落とされたのはあれは誰が何故やったんでしょうか?
また、少しずつ3人は関わり合っていますが、実際に妻を亡くしたアツシの担当弁護士になってしまっていたというところで、マイナスイメージになってしまったのが少し残念。
でも、まるでドキュメンタリーを撮っているかのような、役者さんたちの自然なお芝居はとても良かったです。
特にメインキャラアツシ役の篠原篤さんが個人的にはとても良かったです。
彼には幸せになって欲しいと思えるようなそんな演技でした。
脇役では有名な方もたくさん出演されていて、ビシッと決まっていました。
音楽が無くて自然音が多いのも印象的。
橋の点検の仕事もカッコ良かったです。
こういう人たちが今日も街を守ってくれている。
感謝しかありません。
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