「プラス要素が逆にマイナス要素に」恋人たち 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
プラス要素が逆にマイナス要素に
ちょっと一般の人より違う人生の道を歩んだ三人の日常。闇を持っちゃった三人と言った方が早いかも。
三人に共通する所は不器用な人生。
それを地味な日常の中で表現。
タイトル「恋人たち」の意味も普通とは違う意味で納得。
無名や新人役者を中心に置き、その周りを有名役者で固めるスタイルはユニーク。また実際昔あった事件など絡ませてクスりとさせる所もあり。
しかし、監督の好手腕が逆にマイナスと感じる部分もあり。
全編日常には見えない良すぎるテンポ。
主役陣が合格点過ぎて有名役者達が映画のプラス要素になっていない。
(私は光石研の演技は一番映画としてマイナスに感じた。ニワトリ追いかけシーンや終盤シーンは特に。)
変わった趣向の作品で少し新鮮味はあったが、メジャーでもマイナー(素人っぽく)でも無い(らしさが無い)どっちつかずになってしまった感はある。
他のレビュアー様が「バランスが悪い」と言う意味も分かる。
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