「無名の俳優陣は生々しくインパクトあり」恋人たち kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
無名の俳優陣は生々しくインパクトあり
リリーフランキーさんや極限られた出演者を除いては
主人公の御三方はじめ、殆どが知らない役者だったことが リアリティを強め スクリーンからひと時も目が離せないドギマギするような不思議な威力を自分は受けてしまった。観る前まではまた例によって途中で寝てしまったたらどうしようなんて心配(汗)今回は無用だった(;^_^A 笑
三人の恋人たち?の中では主婦の瞳子が同性として
剥き出された女の性をうまいこと見せてるなと。良い悪いじゃなくて、体張って表現してるのが見所かと思う。
無残なやり方で最愛の人を失い立ち直れないアツシの筋道は分かりやすさ感はあったけれど、内面の膿が表皮に出て瘡蓋となっていくまで、負の感情がこれでもかこれでもか!と、観ている私達も知らず知らずに共有して苦しかった。彼の再生を手助けしてくれたのは職場の上司の存在。「 腹一杯食って笑っていられりゃ何とかなるさ 」 は確かに弱った心に染みる優しいお粥みたいだ。
右良し、左良し、、、空 良し!!
船で湾岸を行くビルの合間から見えた青い空は
今迄は背中丸めうつむいてばかりだったから気付けなかったのだろうな。
少しだけでいいのだ。昨日とは違う何かが見つけられれば、人はまた前に進もうと、もがいてみようとするのかもしれない。
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