「なにがハイクオリティーだよ…」ディアボリカル ヤマー01さんの映画レビュー(感想・評価)
なにがハイクオリティーだよ…
公開日当日に大阪の映画館で観てきました
映画の内容を見ていると映画祭で話題になっていたこと、アザーズ等の映画にならぶハイクオリティーなホラーであることをうたっています
ハイクオリティーホラーという訴求の仕方に逆に不安を覚えていましたが、SF×ホラーという設定にひかれて観賞しました
(本当はナイトクローラーを観る予定でした)
感想
クオリティー低…………
最初のオープニングにおける不気味な低音のサウンドが期待を高めましたが、それだけでした
CGも出てくる化け物の見た目もテレビ映画レベル 。もしくは、三流メーカーがレンタルビデオ用につくった映画みたいな感じ
驚かし方や襲いかたもなんの工夫もない
監督がPV出身なのでもっと映画監督とは違う演出や映像を見せてくれるかと思ったのに
親子関係のドラマも薄っぺらく、共感できない 子役の男の子は頑張ってはいるが演技してる感がものすごく不自然。男の子が悪いとかではなく、カメラの前でどう演技していいかわからず手持ちぶさたにしてるシーンすらそのまま使われてる…
逆にアリラーターはしっかりとした演技で安心できる
個人的にSFというのはどこまで説得力のある未来を魅力的に共感させれるかと思っています 細部に至るまで、映像になっていない部分までしっかりとした設定をもっていないと、ただのファンタジーでしかない
また、ホラーという観点では「脅かす回数はストーリーに含まれない」という風に個人的に感じています
何度か化け物が出てきて主人公たちを怖がらせますが、脅かした回数が増えただけでドラマはなにも進行していない ストーリーにとって2回怪物が現れたか、5回現れたかということは重要ではありません
ただ単に主人公達がやっと行動におこすための理由づくりのシーンがだらだらと続いているといること
俯瞰してストーリーをふりかえるとものすごくうすっぺらいのです
「子供が家から出られなくなる」「怪物にも種類がある」「なんで化け物は一家を襲うの!?」など最後はどうなるの!?という気になる点がたくさん出てきて最後の収集を楽しみにしていましたが、すべて無視…
そして今回最も言いたいのは、SF映画のプリディスティネーションにもあった印象的な一言「卵鶏が先か卵が先か」ということまで、最後はしっかりと作り上げることでタイムトラベルものは価値を持つと思うのです。
あまり酷評するのは好きじゃないけど、これはない。ナイトクローラー見に行けばよかった。