「難しかったけど…」ザ・トライブ Natsumiさんの映画レビュー(感想・評価)
難しかったけど…
前もって「この映画の言語は手話です」という情報は入っていたし、それなりに「集中して観よう!」と意気込んでいたけど、やっぱり私なんぞに手話が理解できるわけがなく。
売春や暴力が当たり前にある、無法地帯の聾唖学校が舞台。
役者はみんな本当に聾者らしい。
彼らは目で見て相手の言葉を理解し、全身を使って相手に言葉を発する。
考えてみたけど、こんなに手話がきちんと、なおかつ激しく使われているのを見たのは初めてかもしれない。
理解できるできないは別にして、案外すんなり手話は私の中に入ってきた。
それでもやはり何を言っているかわからないし、彼らは言葉を発しないのにずっと“うるさかった”。
夜中に階段を駆け下りるのだって、普通は音を立てないように慎重に行くだろうに、彼らはそんなのおかまいなし。こっちがハラハラしてしまう。
ラストに向かってヒートアップしていくので、ストーリーがわからなくても私は飽きずに見れた。
ラストは、それまでの無法地帯が優しく見えるほど、衝撃的。
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