「信仰に必要な物は無し」PK 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)
信仰に必要な物は無し
『PK』には2通りの神様の概念が出てくる。1つは創造主としての神様。1つは宗教上の神様。
自分は無宗教なのであまり深く突っ込んだ宗教観を描かれると退屈になるんだろうけれど
PKが探し求め疑問を投げかけようとした神という存在は創造主であるので重くなかった。
間違った宗教信仰を「かけ間違い」と称し、献金を募ったり神の声として苦行を強いる行いに真っ向から疑問を投げかけるPKの姿はユニークでピュア。
クスッと笑えると同時に、偶像崇拝が蔓延し人々が神と信じるものの存在があやふやになっているのかなと考えさせられる。
信じる事は人の救いになるが、信じる為にお金を出したり辛い事をする必要は本当はなくて、
ただ信じたいものを信じるだけでいい という終盤のPKの言葉がとても響いた。
愛する者の心を自由にするために、自分の気持ちをおさえてジャグーに過去の真実を教えてあげるPKに号泣。
星に還る前にカセットテープをジャグーが聴いてからわざわざPKに中身を尋ねるシーンも涙うるうる。いい映画です。
(ところで、サルファラーズがあまりにカッコよくてPKが霞む…。)
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