「2回観てわかったことわからなかったこと」PK kotosukeさんの映画レビュー(感想・評価)
2回観てわかったことわからなかったこと
公開初日と先日で2回観た。理解力が乏しいので、2回観てやっと理解(個人的に解釈できた)できたこと、理解できなかったことをツラツラと。
■理解できたこと
(1) pkはなぜ導師様が嘘ついていると気づけなかったのか?
最初観たときは何で気づけなかったのかわからなかったが、pkの星の人達が言葉を使わないコミュニケーションが基本で言葉のやり取りが理解しづらい(アチャー)から、気づけなかったのか、嘘をつくということを知らない人だからそんなことないと思いつかなかったのかと理解できた。
(2) 恋は無駄という歌詞の意味
劇中で「恋は無駄」という歌詞が登場するが、1回目観たときは意味がわからなかった。2回目に観た時にこの歌が恋自体を否定しているのではなく、「異国の人」との恋が無駄だということを歌ったものだと理解した。エンディングの歌詞にも異国とあるし、語り手のジャグーも地球外生命体だから、恋は無理というエピソードがあったし。
(3) なぜpkは討論会に行く気になったのか?
pkは討論会に行く前に3回も大きな失望を怒涛に味わう。1つ目は、導師様自体が嘘をついていて、知らなかったのは自分だけ、ジャグーにも騙されていたという出来事。2つ目は、ジャグーに告白しようとしてジャグーがまだファルファラーンのことが好きだと知ってしまう出来事。3つ目は、アニキがテロにより死亡する出来事。こんなに失望状況で、よくすんなり討論会に行って導師様と戦おうと思えるな、気持ちの切り替えがどのようになっているのか理解できなかった。
ただここで討論会に参加しないと、「異国の(異宗教の)ひととは理解あえない、恋自体が無駄だ、無駄どころが大きなダメージを負うものだ、」という導師様の発言を認めてしまう、ひいては、自身の異国の人への恋も叶わないと認めてしまう。この恋は無駄ではないと信じたいし、何より自身が恋したジャグーに無駄だと欲しくない。皮肉なのは、この恋が成立する前提が異国の人との恋は無駄ではないという証明の先にあることで、自分の恋愛形式は無駄ではないと証明できた瞬間に、フられ、途中リモコンよりも欲しくなったジャグーの気持ちは散り、リモコンが手に入るという展開がなんとも言えない。
■理解できなかったこと
(1) なぜpkはあんなに必死に宇宙船に戻ろうとしたのか
実はこのpkの動機がわからなかった。戻らなければならないというメインストリームの説明が少なかったため、物語に引き込む要素が少なかった気がする。