「ポテトチップ!」パパが遺した物語 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ポテトチップ!
事故で妻を亡くした後、躁うつ病と診断されるジェイク(クロウ)。そして精神病院への入院を余儀なくされ、7か月後にケイティを義姉エリザベス(ダイアン・クルーガー)の元へ引き取りに行った際、2人の息子とも仲良しなので養女にしたい・・・とか。ここからは25年後のケイティと、時間軸通りのジェイクの姿が交互に描かれる。
25年後、大学院で心理学を専攻するケイティ(セイフライド)はトイレでセックスしてた。見境いなく、好きでもない男たちと寝ていたのだ。恋人ができたら、相手が可哀そうとまでも言ってのける。ケイティはソーシャルワーカーとしてルーシーという黒人少女をカウンセリングするうち、やがて徐々に心が打ちとけるようになる。ある日、ジェイクが書いた本“父と娘”のファンだというキャメロン(ポール)という青年と出会う。恋人として順調に進展するが・・・
一方、90年代のジェイクは一旦は破産し、書いた原稿を出版社に売り込むという作戦。それにしても事故の後遺症なのか、けいれんの発作が頻発する。出版した「苦いチューリップ」も酷評の嵐。そんなジェイクを見て、エリザベスとウィリアム(ブルース・グリーンウッド)はケイティを養女にすることを諦めない。とうとう裁判で親権を争おうとするウィリアム。弁護士には手付金として2万5千ドル払ってくれと言われ・・・
以前一夜のメイクラブを楽しんだ男から「尻軽女」と罵倒されても、キャメロンは過去のことだと気にしてなかったが、つい別の男とセックスするケイティ。裏切られたと思ったキャメロンは部屋を出てゆく。そしてルーシーは養女に取られ、彼女とも別れなくてはならなくなった。
ジェイクの親権裁判は取り下げられた。ウィリアムの浮気が原因で離婚することになったらしい。そしてジェイクは遺作となる「父と娘」を書き上げたのだ。しかし、その直後、彼は発作がもとで他界。文学賞を総なめにして、ピューリッツァ賞も獲得。このパーティシーンが一番泣けるところ。現在パートはあまり面白くないが、過去パートは子役ケイティ(カイリー・ロジャース)の素朴な演技で癒される。マイケル・ボルトンの「クローサー・トゥ・ミー」もいい♪