「ラッセル・クロウに救われた映画」パパが遺した物語 ペンタさんの映画レビュー(感想・評価)
ラッセル・クロウに救われた映画
うーん、どうだったでしょうか。
確かに泣ける作品なのかもしれませんが、ちょっと狙い過ぎた感がありましたね。
ガブリエレ・ムッチーノ監督のファンの方には申し訳ありませんが、どうもこの監督との相性は悪いようです。これまでも感動系の作品を撮ってきたムッチーノ監督ですが、どうも感動させようとしてる意図を感じてしまうんですよね。わざとらしいというか。
そして今回は父と娘の話のはずが色々盛り込み過ぎた結果まとまりがありませんでした。
というのも親子愛に焦点を当てればいいものを、現在のケイティー(アマンダ・セイフライド)の性生活などを描き始めたものだからかなり萎えてしまいました。 このケイティーという人物にはあまり感情移入が出来ませんでした。 アマンダ・セイフライドが素晴らしい女優なのは言うまでもないと思いますが、本作では残念ながらイマイチでした。
ラッセル・クロウが上手いのは言うまでもなく、それがこの映画の救い数少ない救いでした。 彼が演じたジェイクには同情せざるを得ないですよね。 事故で妻を亡くし、自分は後遺症になってしまう。そしてケイティーの親権も取られそうになってしまう。 もう悲惨としか言えません。
この2人以外にもダイアン・クルーガーやオクタヴィア・スペンサーなど実力のある役者が多数出ているのにも関わらず彼らの役どころもひどいものでした。
洗練されていない脚本に、パッとしない演出。 ラッセル・クロウの演技が無ければもっと大変なことになっていたかもしれません。
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