シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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4DXとiMaxとMX4D
庵野監督はじめ、スタッフの皆様、
本当にありがとうございます。
今までの怪獣映画に(ゴジラ映画に)対するフラストレーションのようなものを全て吹っ飛ばす感じを与えて頂きました。
本当に楽しみにしていたので、アイマックスと4DXで観ました。
個人的には4DXがよかったです。
ゴジラ役は野村萬斎さんなんだって!
驚きです。
追記
MX4D 一回
IMAX 一回
普通上映 一回
4DX 八回
計 十一回 観ました。
最前列の4DXが一番好きだった!
凄い映画だった!劇場であと二回は観たい!!
ハリウッド版にやり返したゴジラ。 日本がアメリカにやり返した形だと...
絶望と希望のモニュメント 【加筆修正3】
※映画をフラットな気持ちで観たい人は読み飛ばしてください
よくぞ、よくぞやり遂げてくれた!!!
スタッフ一同にまずはそう感謝申し上げたい。
ハリウッド版『GODZILLA』のレビューで僕は
『しばらく日本のゴジラは作られないかも』と書いた。
あんな規模のハリウッド大作に、大作でもその
半分以下の制作費でやりくりする邦画が、
どうやって太刀打ちできるというのか。そう考えたから。
だが、それは大間違いだった。日本映画の本気を
ナメてかかっていたと僕は謝らなくてはいけない。
慎みながら判定5.0を付けさせていただいた。
たまには言葉を濁さずはっきりと書こうか。
この映画は傑作だ。
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冷静になるためにまずは最初に欠点を挙げる。
石原さとみのアメリカン演技?
いやそこは大丈夫。最初こそ気になるが、
彼女の存在感は後半でだんだん効いてくる。
やはり挙げるべきはCGのクオリティ。
現時点における邦画最高峰のCGであることは
疑う余地もないし、後半に行くほど良くなるが、
肝心の登場時が気になってしまったのが痛い。
最初に海からその片鱗を現す瞬間、そこから
街を蹂躙するゴジラ、破壊される船・車に関しては
リアリティが些か減じてしまったと言わざるを得ない。
また、ゴジラの“あの攻撃”の後のパートから
クライマックスまでで、物語の勢いが
やや落ちたと感じたことも挙げておこう。
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だが、それら欠点を鑑みても、この映画は面白い。
いや大変失礼ながら、クソ面白い。
もしも現代日本にゴジラが現れたら?
この映画はその虚構を徹底したリアリティ、
そして凄まじいスピード感で紡いでいく。
災害シミュレーションのような流れで進む物語。
巨大な水柱と海底トンネルの事故。そこから
関係閣僚が召集され、きっと海底火山だと
締めようとした所から、次々に『想定外』が起こる。
目まぐるしいほどのカット数、溢れる専門用語、
だがそれらの圧倒的な情報量は物語を理解する
妨げにはならず、刻々と変化する状況をまるで
リアルタイムドキュメントのように活写してみせる。
時おり挿入される手持ちカメラやスマホの映像も
臨場感の演出に一役買っており、人間の目線
で撮られた多くのシーンが、未曾有の怪物が
目の前を闊歩しているというリアルな衝撃を与える。
そしてそれらの徹底したリアリティこそが、
中盤のあの目の前が真っ暗になるほどの絶望と、
終盤のあの涙ぐましいほどの希望と緊張感を、
現実味のある感情として観客へと伝えるのだ。
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今回のゴジラは言うまでもなく3.11の再来だ。
メディアで繰り返された『想定外』という言葉の塊だ。
どこへ向かうかも、何をしでかすかも、
どう変動するかも分からない、意思を持った災厄。
そして詳細は避けるが、従来通りの核の申し子でもある。
いやその責をアメリカ以外に更に拡大したと言える。
きっとあの最初の姿には度肝を抜かれるだろう。
きっとあのおぞましい猛攻にも度肝を抜かれるだろう。
平成ゴジラに思い入れが強ければ強いほど、
嫌悪にも近い衝撃を受けるだろう。だがこれは、
平成のヒロイックなゴジラではないのだ。'54年の初代
『ゴジラ』の時に観客が抱いただろう恐怖と嫌悪なのだ。
主人公・矢口率いる異端者だらけの対策チームがゴジラを
生物的に分析していく部分もサスペンスとして機能。
段々とその驚異の生態が明かされる過程も見逃せない。
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リアリティを追求した語り口と、
ゴジラという怪物を解き明かすサスペンス、
さらには、心を動かすドラマをもこの映画は成立させた。
市街の惨状、放射能の恐怖、大量の避難民の姿――
否が応でも思い返される3.11の恐怖。
そして、持てる限りの知識と勇気と希望でもって、
死に物狂いでこの国を救わんと闘う者達の姿。
クライマックスの主人公のスピーチには、
あの恐るべき原発事故に現場で立ち向かった
人々の悲愴な決意を連想せざるを得なかった。
この世の終わりのような光景を見てもまだ、
この国は必ずまた立ち上がると彼等は希求する。
10年後の自分の未来より、10年後のこの国の未来を。
その熱さに、その希望に、どうして、どうして
涙が込み上げるのを止めることができようか?
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'54年の『ゴジラ』は原爆投下の9年後に制作された。
アメリカの水爆実験による第五福竜丸の被爆事件を
受けて制作されたあの作品は、いわば日本がトラウマを
乗り越える軌跡のひとつであり、同時に未来への警鐘だった。
本作からはそれに匹敵するだけの気概と気合を感じる。
まだ立ち上がれる。
また立ち上がれる。
最後に空中へと差し伸ばされたあの手。
この映画は日本を襲った災厄への悲愴な鎮魂歌であり、
そしてそこから前進する為の、“ゴジラ”というモニュメントだ。
<2016.07.29鑑賞>
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余談1:
『ゴジラ』は僕が映画好きになるきっかけと
なった作品で、今の仕事に就いた遠因でもあるので、
もうムチャクチャに思い入れが強い。
んが、思い入れが強過ぎると過去作やスタッフ
への先入観などで冷静にレビューできない。
それは作り手にも作品にも失礼な気がするので、
今回は極力フラットな気持ちで鑑賞する為、
予告編以外の情報を一切シャットアウトし、
過去作・関連作の復習も一切行わずに鑑賞。
ここ数ヶ月はある種の苦行でした。
余談2:
沢山の人が数年間も心血注いで作ったものを、
ろくな理由も書かずに10,20文字で馬鹿に
するような連中には「恥を知れ」と言いたい。
余談3:
炎は一億度を越えるとプラズマ状態になるらしい。
最後に言いたいことはそれだけだ!
安心して見てください。
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