シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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文句なし。今年No.1作品です、。
宇宙戦争の逆パターンだなと思った。
宇宙戦争の逆パターンだなと思った。
宇宙戦争は100%逃げ惑う人にフォーカスして、ありがちな戦闘隊員側は一切映さない。
だからこそ情報が一切なく正体も分からずリアルな恐怖心が生まれたが今回はその逆。
上層部のみのフォーカスで逃げ惑う人は一切フォーカスされない。そこがいい。
日本の国際的な立ち位置の現状の再確認と、こうしてほしいという希望と啓蒙が込められたものだと思うため、上層部がこういう立ち回りをしてほしいという希望。
あの国連に歯向い、自国のみで解決する姿勢は希望であり映画だからであり本当にこのような事態が起こった場合はこうならないと思う。悲しいことに。娯楽映画。
完全に大人向けゴジラ。子供は、大人の話をきちんと聞ける子だとまだ座っていられるかもしれない。
あと初代は観ておいたほうが数倍楽しめる。当たり前か。わたしは子供の頃何回か観てたから、なんかもう涙出た。
在来線爆弾も涙。いつも乗ってる山手線への感情移入、、都心部にいる人は、リアルかつゆかりある場所ががしがし破壊されていく光景に妙な悦に入れる。
骨太の邦画、今年のNo.1 オススメです。
全く新しいゴジラ映画として予備知識無しで見ました。3.11の大震災と福島第1原発事故後のシリアスな災害映画として実に奥が深い。
怪獣映画としてより、政治ドラマ、戦争ドラマとして楽しめます。危機に瀕した時の日米安保や自衛隊のあり方まで問題提起していて、引き込まれました。
⭐︎4.5にしたのは石原さとみの役柄の必要性と不自然な演技に違和感があったことが−0.5です。
ラストの凝固剤の注入場面は、プクイチ事故の時の消防隊による決死の注水とオーバーラップして涙が出てきました。余分なファミリーやラブ、ギャグを削ぎ落とした硬派な映画の傑作だと思います。同じような危機を描いたハリウッド映画の大作に内容で圧倒してます。
面白かったが、色々考えさせられた
日本も捨てたもんじゃない
ゴジラである必要が無い
記号を並べられても、ねぇ…
開始30分で劇場出たくなった。笑
もうとにかく自分の感性には合わない。
庵野演出ダダすべり。
アニメの演出をそのまま実写でやる恥ずかしさ。
自分が観たい「映画」って、こんなんじゃない。
30分で帰りたくなっちゃったから、それ以降のストーリーとかちゃんと追ってません。笑
だからゴジラとか出てきても、もうどうでもよくなっちゃって。
ゴジラのシーンは、空撮ショットが多いね。なんでもっと地上の住民目線のカットがないんだろう。
つくずくこの監督は、人間に、というか市井の人々に興味がないんだろうね。
避難する人々、体育館とおぼしき避難所、福島事故のイメージ、出てくる官僚や政治家、その全てがとっても記号的で、その記号と記号を早口のセリフでつなぎました、っていう内容に感じました。
あと、どーでもいいけど、役者や一般市民のセリフ、なんであんな棒読みにするんだろうか。それと、東京の空撮画面にニュース音声をいっぱい重ねるあの演出、とってもダサいです。
初代を意識した不気味な「怪獣」に立ち向かう人間劇
この映画は往年の「怪獣プロレス」ではなく、初代の「得体の知れないバケモノ」としてのゴジラとそれを取り巻く人間劇です。
ゆえに、ゴジラは終始不気味で得体の知れない脅威であり、絶望的な存在となって人間達を打ちのめします。
そして、それに相対するのは極普通の政治家達であり、専門家達です。
何度も何度も繰り返される会議、総理大臣に決断を迫る場面、疲労困憊の中会議室に詰めて対策を練る専門家たち。
それはとても日本的で、同時に庵野監督的な描写があちこちに見られます。
私は邦画のわざとらしさやお芝居臭さが苦手なんですが、この臭い消しが上手いですね。
また兵器に詳しくない私ですが、自衛隊の装備も兵器もキッチリ描く事で、ゴジラという脅威を際立たせてくれます。
戦車の射程もまた長い!
あの長い射程距離こそが、本来の戦車砲の交戦位置なんでしょうね。
脅威としてのゴジラは、まさに不気味で異様です。
平成シリーズの垢抜けた怪獣王をイメージされる方にとっては、コレジャナイと思われるのも仕方ないかもしれません。
あの不気味さの演出は、受ける人と受け付けない人がいるでしょう。
とはいえ、ゴジラのトレードマークは健在です。
庵野監督はああいう描写上手いですよね。
口、開きっぱなしになりました。
長々と書いてしまいましたが、総括すると。
邦画として観た場合、間違いなく良作です。
怪獣映画として観た場合、不気味さが受け入れられれば面白いでしょう。
ゴジラ映画として観た場合は、期待値と求めるものの違いで評価は分かれるでしょう。
私は最初は少し戸惑いましたが、「理不尽で恐ろしき怪獣ゴジラ」が好きなのでひとまず満足です。
欲を言えば、もっとゴジラが暴れるシーンが見たかったですが。
よって「昨今珍しい、観て損は無い邦画」だと思います。
先入観がない人の方が楽しめるかもしれません。
官僚メインの熱い物語。ゴジラは脇役。
官僚メインの熱い物語だった。
組織だから無駄ばかりだけど、組織だからこそ出来たこともたくさんある。最後には好きなようにしたけど、みんな互いに信用しあっているんだろうなと思った。
大量のテロップと専門用語の早口会話は途中から理解することを放棄したけど、内容理解にはあまり支障は無い。
不満は人間側がドラマのメインで、ゴジラの活躍が少ないことだけ。
あきらかにゴジラは福島第一原発だったし、当時の政府や官僚にはこういう決断をして欲しかったという願望の物語にも見えた。でも、その最終決定を下す総理大臣も本当に辛い立場に見えた。
幸いゴジラや放射性物質について無事に終息したけど、全く正反対の結果になることも十分有り得た。制限時間とか半減期とかはかなり運だったと思う。
ラストのゴジラは奇跡の一本松っぽい。
最高のエンターテイメント
面白かった所をあげると
・数多くの俳優陣
・ゴジラ強すぎ
・エヴァ感
・数多くの俳優陣
有名俳優の多いこと多いこと
それこそ脇の脇役に使ってたりするからそれだけで楽しめちゃいます。
もちろん主演クラスの俳優さんもキャラクターイメージとマッチしていて違和感無く入ってきました。
・ゴジラ強すぎ
過去最大という触れ込みでしたが
実際は過去最強と言うくらい強く、後半はこんなのどうやって倒すの?とういう絶望感すら感じました。
またディザスタームービーとしても国内で言えば最高レベルの映像表現ではないでしょうか。
ビルが倒れて人が逃げ遅れるシーンなどは想像してしまい、ゾクっとしました。
・エヴァ感
これに関しては議論のある所だと思いますが
専門用語の長ゼリフ、特撮テロップ、BGM、ゴジラの描き方、ラストカット
全部好きです。
それらは「ほら、こういうの見たいんでしょ?」と言わんばかりのエヴァ文法でしたが
こちらとしては、そう!それが見たかった!有難うございます!といった感じです。
長ゼリフもBGMもラストカットも、どれも監督にとって意味はないのでしょう。お客様を楽しませる、そういうテクニックなのです。
そうと解っていても考察したくなる、もっと知りたくなる。まさにエヴァの文法です。
ここまで賛否を集める映画も近年では珍しいです。
何だかんだで大多数の人が楽しんでいるという事実から最高のエンターテイメントと言えるでしょう。
庵野監督の愛に溢れた作品
私はゴジラシリーズが好きでエヴァも存じ上げております。今回、特撮マニアで有名な庵野監督の手掛ける作品という事で拝見致しました。
総じて言いますと『庵野監督の愛に溢れたドキュメンタリー風作品』です。
まずはストーリー。ゴジラシリーズの中でもVSシリーズや昭和の迷走期のような明るさはなく、初代ゴジラに似た『恐怖感』を前面に押し出した物語となっています。
現実対虚構というテーマに相応しく、どこか無機質な印象。 淡々と、常に一定のペースで進む物語は、ハリウッド的な展開の広大さこそないものの日本人的な素朴さと奥ゆかしさがあります。
各キャラクターには必要最低限の役割を与え、その部分を専任し描く手法は実に現実的です。キャラの厚みはなくなるものの、それが逆にドキュメンタリーの如き『リアルな恐怖』を煽ります。
ネットでのレビューがそうであるように、見る人によって評価が大きく変わる作品と言えるでしょう。『ハリウッド的』な映画が溢れる昨今に新しい可能性を提示したという点は純粋に評価できるかと思われます。
しかしさすがに緩急がない為、見ていてやや疲れるのが欠点でしょうか。
次に細かい部分。
第一に、公開前から話題になっていたゴジラのビジュアル。より恐怖感を煽る風貌に整えられてはいますが、基本的な造形は初代ゴジラに準じているように思われます。下を向いた無機質な瞳はその象徴でしょう。一方で熱線を吐く際や最初の上陸時に見られた不気味な変形はエヴァを彷彿とさせます。双方の良い所を集めたようなデザインと言えるでしょう。CGならではの造形も見事です。
次に、音声系統。やや聞き取りづらい会話は物語の細部をわかりづらくしていますが、それもドキュメンタリー的な表現です。ただ、肝心なヤシオリ作戦の詳細などはもう少し丁寧に聞かせてくれてもよかった気がします。また、BGMは伊福部昭氏による楽曲の数々とエヴァの音楽をほぼ交互に使用しており、また盛り上げる為の音の重ね方などは見事でした。一方でやはりここでも起伏の少なさが目立ちます。
そして、映像系統。民衆視点のブレるカメラや見上げる構図は『クローバーフィールド』に似ています。人間ドラマの部分や自衛隊、米軍などから見た際の静かな映像との対比が為され、『国民が苦しんでいるのに会議会議で肝心の解決を後回しにする』お役所仕事の象徴となっていました。一方、映像の切り替えや字幕などはエヴァそのままと言っても過言ではなく、トントンと話が進みます。それら映像面でのバランスは落ち着いていました。
さて改めて総評致しますと、初代ゴジラのオマージュにエヴァのような話運びが融合し、全く新たなゴジラ像を産み出した作品という事が言えるかと思います。一方で庵野監督の好みからかVSシリーズなどで見られた手法は殆ど排除されており、これが視聴者の評価が分かれる所以でしょう。
それでも、ゴジラの造形や立ち位置などを全て崩壊させたエメリッヒ版『GODZILLA』などとは比べ物にならない程の『ゴジラらしさ』に溢れた映画となっています。ゴジラファンであれば、初代の新録版を見ているかのようなイメージで見られるのでオススメです。
私の個人的な心象では満点を付けてもいい名作であると感じましたが、やはり万人受けしないという点で星四つとさせて頂きます。
繰り返し言いましたように、人によって評価は大きく左右されます。是非とも皆様ご自身の目で見て評価してみて下さい。
長文、大変失礼致しました。
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