シン・ゴジラのレビュー・感想・評価
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100点満点で50点の最高傑作
100点満点で、50点分をごっそり削ぎ落として、残りの50点を徹底的に突き詰めた。分かる奴だけ着いてこい!!分からない奴は置いていく!!嫌なら観るな!!でも大ヒット!!この映画を観て、つまらないと怒る気持ちは良く分かる。しかし、俺は面白かった。つまらないと感じた人は、御愁傷様。残念。
期待はずれ
選択肢としてはアリだけど選ぶなよな〜という台詞が好き
初期のゴジラ、あれウツボですよね。
高橋一生さんの、
選択肢としてはアリだけど、それ選ぶなよな〜
という台詞が好きです。
冒頭の、プレジャーボートに乗り移る巡視艇の乗組員らしき声が棒読みで、
この映画失敗だったかなって心配したけれど、面白かったです。
小3の子どもが楽しかったからもう一度観たいと言ってます。
怒れる優しい日本人にこそ見て欲しい
低評価の方はこの作品に初代ゴジラ以降の怪獣プロレスを求めていたのだと思います。であればなる程、この作品が低評価になるのも肯けます。
端的にいうと、USAジラを、ちゃんと再定義したゴジラに置き換えて、リアリティマシマシにして舞台を日本にした映画です。
但し、本来のゴジラが持つメッセージ性や風刺性などはしっかり受け継がれているので、マグロ食ってるようなのとは比較にならない程濃密な映画に仕上がっています。
前述の通り、ゴジラ対〇〇や、平成VS、ミレニアムシリーズのようなゴジラが好きな方には少し物足りないかも知れませんが、私は今の日本に、もっと還元して今自分が所属している何らかのコミュニティに対して、やり場の無い憤りを抱いている若い世代にこそ、この映画を是非見て欲しいと思います。
演者さんは、邦画に蔓延る人気と話題性重視の配役ではなく、いぶし銀の実力派ばかりです。「この人が居れば若手ばかりでも演技に奥行が生まれて映画全体のレベルが上がるよね」ってレベルの人がわんさか出て来るので、演技力の平均値がとんでもないことになってます。
石原さとみさんは、英語訛りの強い演技をされており(帰国子女にありがちな、カタカナ語の部分だけメチャクチャ発音が良くなるアレです)、中にはこれを受け付けないという方もいると思いますが、私はギリギリ、シリアスの範疇に踏み止まっていると感じました。きっと役作りなどに真剣に取り組んだ結果なのだと、パンフレットのインタビューを読み感じました。未見ですが実写版進撃の巨人で、彼女の演技だけは評価する意見をちらほら目にするのは、こういうところなのだろうなと、納得しました。
音楽はエヴァのBGMを担当された鷺巣詩郎さんが作成されており、エヴァでお馴染みのDecisive Battleも使用されています。抵抗があるかもしれませんが、作戦立案や進行のシーンにはピッタリですし、庵野色を期待している人へのサービスとしても、良い選択だったと思います。
また、ゴジラ音楽と言えば欠かせない、伊福部昭さんの楽曲も、ちゃんと要所要所で使用されています。監督がゴジラファンの気持ちをよく理解されているのだなと感じました。劇中で使用されているのはアレンジ版ですが、エンドロールでは原曲が流れますので聴き比べてみてはいかがでしょうか。
演出やカット割りなど、庵野監督の仕事の部分を見ると、監督の良い部分がふんだんに見て取れます。特に「有事の合間の日常」の表現は好きですね。ゴジラが来ているのに日常?と思うかもしれませんが、平和ボケした日本では意外と現実でもこうなるんじゃないかと思うので、作品が大事にしているリアリティの形成に大きく貢献していると思います。
肝心のゴジラですが、前述の通り、この作品ではゴジラを再定義しており、従来のヒーロー性の強い「怪獣王」から、災害性が強く、人間の罪と罰を体現する初代のゴジラに近くなっています。同時に唯一の核兵器被害国であり、3.11を経験した日本人の怒りと哀しみを色濃く写した存在だと、私は感じました。
視聴中、前半はゴジラを応援する自分がいました。東京を破壊するシーンではゴジラに対して畏敬の念すら感じつつ、カタルシスに震えました(ラピュタの雷の時のムスカ大佐の気分に近い?)。
中二病的な物言いになりますが、核、核兵器を生み出した人間、そして今の日本のダメな部分、改善しようとしても障害になる要素。そういったものを全てぶち壊してくれるゴジラを英雄のように感じたのです。
しかし、ある出来事をきっかけに日本の反撃が始まります。そうなってからはずっと登場人物達を応援しっぱなしでした。
日本はWW2から、幾度かの復興と崩壊の危機(3.11等)を経て今日まで歩んできましたが、内外問わず障害はあって、中々理想の国とは言い難いのが現状です。
いっそみんな壊れてしまえば良いと思うこともあります。でも、全部なくなってしまえば良いとは思えない。日本はまだ捨てたもんじゃないし、そう思わせてくれる人達が沢山いる。
この映画は、そんな二律背反の感情を剥き出しにし、最後は前向きに背中を押してくれました。
監督は既存のゴジラのイメージを一旦崩して、新しい物を打ち立てました。
スクラップ&ビルド。
劇中で登場するこの言葉が、きっとこの映画の根源的なメッセージなのでしょう。
幼稚
私は今年還暦を迎えます。ゴジラはいつもヒーローです、レジェンドです。今回ゴジラの映画を見に行ったつもりだったのですが、まるで国会中継のよう。災害に見舞われたとき政府はどう対処するのか? はぁ? ゴジラを見せてください。本棚から沢山、沢山拾ってきた難しい言葉を俺はこんなに知ってるぞ!!!はぁ?俳優の長すぎる台詞にウンザリ。ラジオドラマでももう少し効果音などで雰囲気出せているのに、周りの風景ゴジラ自体一切無視。東京の見慣れた風景は、どうだ、どうだ、と言わんばかり。舞台役者でいますね。こんなに台詞覚えたよって感じの人。疲れるわ。ほかの人も言ってましたが、石原さとみ。アメリカ生まれ、アメリカ育ちのはず。品が無くプライドが無く図々しさもないアメリカ育ち。教科書通りの英語。英語を話すが英語を知らない代表。ゴジラを見に行ったはずなのに。
ありがとう。参りました。
嫌でも前評判は入ってくるもので。。
見る前から期待している作品は大概にその期待を優に超えていくのです、最近公開されている作品は特に。
シンゴジラなんてぇのは、まず!監督が好きで。
長谷川博己ももちろんのこと好きで。
あの…エヴァで疲れてしまった監督の精神状況もなんとなぁく知っていたうえで、今作を撮るということは軽くでもリハビリと思ってしまっていて。
だがしかし。
監督は特撮マニア…やるからにはかなりの"熱"を放出するのではないか。
期待をちょいとしつつ、
どうなんかなぁ精神で鑑賞。
そしたらなんのなんの。
あらよっと。超えていくんだもの、期待を。
そりゃあね、エヴァらしさを感じますよ、見てきたからね!長いこと!エヴァを!
ファンが見たらそう感じるさ!仕方ないじゃないか!!けどね!!良いんです。それもそれで!
それをも!凌駕する熱を感じました。
カット割りというか、画面の使い方というか。アニメと現実の間のように感じ。
役者陣のセリフ量。あのセリフだと台本何冊あるのでしょう…脚本も大変だったんだろうな、と。。
"巨災対"のメンツの濃さ。市川実日子も、塚本晋也も津田寛治もとーても良かったんですが。高橋一生が光っていた!
若干の石原さとみの違和感w!
こればっかりは最初からなんか変だったけどね、慣れました途中w
ゴジラ第3段階までの気持ち悪さ。
最初登場した時、あれ、これゴジラじゃないんじゃないのか?対決する怪獣なんていたか?と思っていたら、まさか2時間弱の間で進化するなんて思ってなかった。
作戦名のセンス。
庵野さんらしいですねぇ。矢口プランやら、タバ作戦、ヤシオリ作戦…。ニヤッとしてしまうさ。。
そして。俳優陣の豪華さも配役も、
ゴジラのおどろおどろしさも、
かの国との繋がり、
日本が対面する未知なる災害、
最後まで希望を捨てない巨災対と協力者たちと。
日本の今を、大都市が災害に遭うとどうなるか、をまじまじと見せつけられた気がしました。
自然と心が熱くなりました。
締め付けられました。ゴジラを"愛嬌がある"とか"ひとつのキャラクター"ではなく。"災害"として描いている。背筋がゾッとする。これぞ「怪獣」、なのか。
日本映画もこんだけできるんだぞ、というものすら感じました。素晴らしい!!
何度も観たいと思わせる快作!
堪らん!!!
こないだ見たギャ〇〇シー街〇なんて比べものになんねぇぜ。
シナリオがダメ
現実とは虚構とは
ハリウッド版が覇道なら本家は王道であるべきだろう。問題は本作をゴジラの王道と言えるのかどうかだが、構成や造形などでは極めて特殊なゴジラ作品なのは間違いない。しかし作品に込められた「国のあり方」というメッセージや「核」への言及は邦画では白眉であるし、自衛隊描写のリアリティ含め実は王道を行っているのだと感じた。
とは言え本作ではドラマの部分は全くもってダメである。ダメというかコンセプトとしてほぼ排除された作りなのでそこに不満はある。ゴジラ作品として。出来ないことはやらないっていうスタンスなのだ。政治家とお付きの官僚によって繰り返されるレクチャーと会議は「この国のあり方」について問題視している者にとっては興味深いが、デート映画で選んだ連中にはご愁傷様というよりない。感情移入できない人間たちしか出てこない点も退屈を誘う。しかし今作では若い世代(と非主流の才能)によって国の危機(古い常識)を打ち破っていくという唯一のカタルシスが、彼らによってもたらされるので許容できる。それにドラマは描かれていないが背景としては結構深い。日本ではドラマはセリフそのもので語られる傾向があるが、今作ではそうした安易なものを排除していると擁護することもできる。
この作品における日本は3.11のような巨大災害を経験していると思われる。それを伺わせる台詞があり、その際の怨念がこのゴジラを進化・上陸させたという格好だ。この部分の考察は色々な可能性があるがほぼ確定的だと思われるのは、牧悟郎が生物学を専攻していながら米国に渡ってエネルギー研究に身を置くという流れから、彼の妻が原発で働いていて災害時に政府と電力会社のまずい対応で見殺しにされたことに怨みを抱き、自らの専門分野で核エネルギーにアプローチしようとしたのだと推察される。その過程で「ある発明」をして、それは平和利用もできるが全く反対の利用もできるものであったので牧は意図的にデータを改ざんして姿を消した。この行為は1954年ゴジラの芹沢を想起させるし、その先にはマンハッタン計画への隠喩がある。だからおそらく牧悟郎は自らの発明を深海のゴジラ(になりうるもの)に対して用い、東京湾まで引き連れて解放してから命を絶ったのだと思われる。芹沢と同様に。もしかしたら今回のゴジラはビオランテ的なものなのかもしれないがその真相は語られることはないだろう。
今作の主人公は矢口でありその他主要人物のほとんどが官僚ではなく議員であるというのも考えさせる仕掛けだと思う。実際はどうであれ、今作の中ではガバナンスの問題が一足飛びに進歩していく。ゴジラの放射火炎によって政権の主要閣僚がひとまとめに消滅し、押し付けられて総理になった里見は事態が収束した後に総退陣を画策して次の世代への期待を示したと思われる。
巨災対のように有能で決断力のある政治家とそれに従う多様性のある官僚が力を発揮できるチームが「あの時」に存在したら‥‥と思わずにはいられない。しかしこの国で巨災対のような組織はファンタジーである。残念ながら。
そして牧がこれらを期待したのでなければ筋が通らない話なのでそこは疑いようがない。引っかかるのは、大量殺害を契機にしておいて問題提起とするのかということだろう。歴史上で繰り返されたことだが。ここを掘り下げるのは映画評とは違うだろうから触れるに留めておく。
また興味深いのは、米国から巨災対に送られてきた専門家チームは早い段階でドロップアウトするかのような描写がなされていた。その対比として独国のスパコンセンターと仏国の外交筋は「映画の中のこの国」の要望に対して最大限の対応を見せている。この世界がわずか二国間の薄っぺらい信頼関係のみで漕ぎ進んでいける訳もなく、また流石にこの国の多数がそのような虚構を信じてるとは思いたくないが、こういう描写も本作の「面白いところ」ではある。深いか浅いかとか多面的な描写とか言っていたらこういう作品すらこの国で映像化することは叶わないような気はしている。
シン・ゴジラは、「進・ゴジラ」であり「私・ゴジラ」なのかなと思う。
続ゴジラを繋いだ評価
真・ゴジラだと思った
1954年のゴジラを意識して作られた作品だと思う。最初のタイトルは、『ゴジラ』とおそらく1954年当時のタイトルと同じようになっていると思う。また、最近のゴジラは正義の味方であったのに対して、単純に巨大生物であって通っていくところを破壊し、向かってくる敵に反撃すると言う初代ゴジラと同じコンセプト。また初代が水爆実験で生まれたのに対して廃棄放射性物質から生まれたと言う違いはあるものの、基本的に反原子力と言う部分では共通している。そして、人類が作り出した原子力で生まれ、その人類の身勝手な理由で抹殺されると言うコンセプトは同じ。リメイクと言っても良いのかもしれない。
昨年公開のハリウッドゴジラは迫力はあったが、恐ろしさ、不気味さは本作品の方が格段に上。特にCGだと思うが、高高度からの遠景で街を破壊しながら進むゴジラは最高に恐ろしい。実写のような感じで架空の話と思えない雰囲気をうまく出している。
気になった点は、自衛隊が全面協力で自衛隊のアピールにかなり役立っている点。話の展開で日本も独自の軍備が必要だと言う風になっている点も少し気になった。
最後にいただけないシーンとしては、最初に出てくる不完全ゴジラ。これは若干手抜きだと言わざるを得ない。昔のウルトラマンに出てくる怪獣のようなチャチさが気にいらない。そこも手を抜くところではないと思うのだが。この2点で星一つ減点。
庵野ワールド全開
いい意味で庵野さんの世界観がとても出ていました。おそらく監督の名前が伏せられていても庵野さんの作品だとわかると思います。それぐらいです。話の雰囲気としては「もし現代の日本にゴジラが突如現れたら」という感じです。勿論、指揮の中枢は日本政府であり、トップは内閣総理大臣です。政府の対応を見ていると、今日の政府を冷ややかに隠喩しているかのようにも感じられました。(笑) その中で奮闘する主となる長谷川さんらが演じる官僚の生き様にとても感動しました。話のメインであるゴジラ。これの描写に関しては申し分ありません。とても大きくギョロっとしている目玉に驚きました。ただもう少しだけ戦うシーンが欲しかったのと最後の終わり方のあっけなさから4とさせていただきました。
ハッキリ言ってシナリオゴミだと思った。
特撮映像としては満足度は高かった のだが・・・
シナリオがつまらな過ぎて、
途中で帰りたくなるほどだった。
端的に言うと、
・説明ばかり
・蛇足ばかり
・最初から最後まで危機感が無い
・なんかただ上陸したり、カウンター攻撃しただけのゴジラのほうが被害者・・・それ以外は基本寝てた?だけw
まず話の中心となるのが内閣 という時点で
シガラミやら法の縛り でまったくエンターテイメントに向かない内容の目白押し
特別立法が~ 武力行使が~ ゴジラの体内原理が~
説明長いよ・・・もっとシンプルに説明するか、必要ない下りだよこれ! と。
まるで俯瞰してるかのような
国民が~ 我が国の防衛が~ という視点
体感的 感覚的に見れない内容だったことが
輪をかけてつまらなくしてた。
この映画は感覚的に見る映画ではなく
更には考察しながら映画を見ようとしても
あり得ない超理解力 ご都合主義の連発で
考えさせられる とかそういう映画でもない。
じゃあこの映画は、一体何が目的の映画なのだろうか。
自分にはその答えはわからなかった。
P.S.「これだから米国は~」「あの国(米国)はいつもそうだな!」って何度も何度もでてきましたが、
監督、何か辛いことあったんですか・・・??
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