「中途半端かな。」シン・ゴジラ waiwaiさんの映画レビュー(感想・評価)
中途半端かな。
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すぐに311を経て作られていることがわかりました。初代のゴジラが水爆から作られていることと対をなして、放射能を海にばらまいている今の日本の風刺として放射性廃棄物を食べて出来た謎の巨大生物とはなるほど。しかもゴジラに最初は見えないので、後からゴジラが出てくるのかと思っていたら、進化しちゃうなんて!ゴジラそのものは動きも含めて素晴らしかった。怖かったし、強かったし、面白かった!
それに対して、ゴジラ駆逐側。これが微妙すぎて、よかったとは素直には言えなかったです。やはり風刺精神が不足というか、笑い飛ばす勇気が足りないのか、最後まで真面目すぎて、引いてしまった。もっと政府はずっこけていて、自衛隊なんかもよく描かれすぎて、風刺のパンチが全然ない。日本の官僚がこんなまともな対応するなんて、地球が終わっても起き得ないから、政府はダメダメで民間人が救うぐらいの思い切りで、見るものにカタルシスに与えて欲しかった。
ラスト。ゴジラが固まったのに、まだ終わってないっていうのは、風刺としてはよかったです。原発事故が何も終わってないのに、さっさと収束宣言を出したり、オリンピック誘致したさに、コントロールなんて一切ついていない放射能汚染をアンダーコントロールと言って嘘ついている日本政府に対して、いつでも核が飛んでくると、ゴジラの化石が残っているシーンで終わる。ここは風刺が十分効いているなあと思いました。
ゴジラは人間の傲慢さから生まれた生き物。やはりゴジラの悲しみが、最後に表現されていたのがよかったです。
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