「巨人の捕食シーンの怖さなくしたら駄作」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド 月野沙漠さんの映画レビュー(感想・評価)
巨人の捕食シーンの怖さなくしたら駄作
2015/09/23、川崎チネチッタで鑑賞。
前作はそれなりに面白かった。前作と何が違うのか。気味の悪い巨人の捕食シーンがなかった。前作はあれがあったからそれなりに映画に緊張感があった。でも今作はそれがないから、ダメな演技と演出と設定を延々と見させられた。
まず、あらすじから始まるところ。テレビの長編ドラマの前編後編の後編を観ているようだった。そしてダサいタイトルの後、スタッフロール。それは最後でいいじゃん、って最後にもちゃんとやってたし。
巨人が人為的に作られたという設定は良しとして、それが不特定多数の人に巨人化が発生するのはなぜ?ウイルス性のものだったのか?それなら壁の中の人でも巨人化する人がいないとおかしいだろ。
不敵で何か予感させる敷島隊長を破滅的な革命を企むキチガイじみた男にしてしまったこと。壁を無くした後どんな世界を構築するつもりだったのか?その構想が見えない。
エレン役の三浦春馬の演技が絶望的に下手。特に怒りのシーン。ただ喚くだけだもの。軽すぎる。
敷島巨人とエレン巨人の対決がウルトラマンの格闘シーンのようにしか見えなかった。しかも最後の決め技が中段前キックを相手に両腕で受けさせて膝蹴りという、、、。格闘の達人の敷島が相手のキックを両腕で受けて両腕を塞ぐという失態を犯すとお思いか?
終わりにまたタイトルがでかく出るのもダサかった。
で、エンドロールの後のあの声何?宇宙人みたいな声で実験がどうのこうの。うわあ、出た。なにか得体の知れない大きな存在の実験でしたというオチ。あの名作CUBEも続編でそれやって一気に駄作になったのに。
勘弁して下さい。どうして何本も映画撮っている人がこんなに踏んではいけない地雷を踏むのでしょうか?得体の知れない大きな存在の実験でしょうか?