「穴はあけたくないけど、不発弾は突っ込みたい」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド しんざんさんの映画レビュー(感想・評価)
穴はあけたくないけど、不発弾は突っ込みたい
「オレ、みんなのために当たってやったぜえ」
「みんなの代わりに被害にあってやったぜえ」
相変わらずの常連レビュアーの気持ち悪い当たり屋精神に、「文句を言っても「お金を払っている」という客観的事実に気づかない、映画オタのおかげで日本映画界が支えられていることに爆笑。
邦画本年度最大の話題作のはずなのに、思いっきり熱が冷めてしまった後編。熱が冷めたのは、例の監督の騒動にかかわらず、ちょっと前の「寄生獣」しかり。どうも熱の継続に上手くない。
しかし、スクリーンに「穴をあける(ニヤリ)」ことを最も避けるべき事態であれば、その商法も止む無し。
映画オタなら金を惜しまず、せっせと劇場に通いなさい。君のレビューに意味はないが、お金には意味がある。
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」
本作の見どころは、「サンダ対ガイラ」。
じゃなくって、アニキとエレンのBLな関係。
エレンの危機に兄貴参上。真っ白な衣装に、アニキはエレンのハートを「文字通り」鷲掴み。意見の相違には、アニキはうれしそうに、諭しながら、ボコる、ボコる。大きくなってもおんなじ、おんなじ。
ラスト、アニキはエレンの穴をあけることをあきらめ、ミカサに、エレンと「穴兄弟」になるように身を引く。
「うごおおぉぐわあぁ」
三浦「エレン」春馬くんの、どこで覚えたか、藤原竜也さん、なセリフ?回しで一貫して、ケツの青さを表現する。
いいじゃないか、その一貫性は三浦くんの一生懸命な青さ表現なので、ウザイというのはお門違いだ。これを喜ぶ客層こそ、本作のターゲット。だからこその、BLテイストは間違いではない。
テーマとして、ポスターにある「今度は人類の番だ」というのは、明らかに嘘なのだが、
「壁に穴を開ける」ことが、
司令官にとっては「増えすぎた、疑心をもった人間の排除=現状維持=政府維持」であるが、アニキには「政府転覆」の意味であったり、それ以上にエレンの「ケツの穴」を開ける意味にもなるんだけど、エレンにとっては、「ケツの穴はあけたくないけど、不発弾(要は童貞のアレ)を突っ込みたい」
という意味にもなる。
石原さとみ含む仲間はこぞって、エレンの筆おろしに加担するのだ。
よくできてるじゃないか。
追記
知ってか知らずか、女性客の多さにちょっと感心した。