「冗長」映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃 皿男さんの映画レビュー(感想・評価)
冗長
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前作が面白かったので期待して観賞。結果的にはあまり良くなかった。
まず、引っ越してから今回の主要キャラとのファーストコンタクト部分が結構カットされてる?テーマ的にも、異文化や言葉が通じない場所で、野原家やしんのすけがどうやって順応していくかというのもかなりの見所、描きどころだったと思うのだけど、気づいたらいつもの春日部と同じトーンで話していて、これはスペイン語の会話のアニメ的な表現なのか、日本語でコミュニケーション取っているのかさえよくわからなかった。ホセ君に「やっぱ言葉が一番不安だもんねー」の一言で全部解決しちゃうの?
サボテンの襲撃から撃退までも冗長だった。私個人がロードムービー的な起伏のない展開があまり受け入れられないせいもあるだろうが、パニックムービーを作りたいんだったらもう少しサボテンのディテールを作り込んでほしかった。「ウネウネ来るけど、どうせ大丈夫なんだろ」というシーンが延々と続く印象。
あと、最後に春日部に帰るくだりも、今後の作品との辻褄合わせに必要なんだろうけど、中途半端。尺さえあればもっとドラマチックに出来るだろうし、逆にしんのすけに語らせないシンプルなカットでも良かったはず。
シーン単位で見れば良いところはたくさんあれど、構成の粗ばかりが気になってしまった。
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