「たまごかけご飯が嫌いな日本人は、まずいないと思う。」バケモノの子 はち公さんの映画レビュー(感想・評価)
たまごかけご飯が嫌いな日本人は、まずいないと思う。
少年が異世界に迷い込むという冒頭のくだりは「千と千尋」の現代版のようなイメージを持ちましたが、後半がらりと雰囲気が変わります。
千と千尋では原作「霧のむこうのふしぎな町」(※クレジットされてはいません)が一ヶ月の話なのに対して、宮崎駿はこれを数日に縮めてしまった。
一方でこちらは、もっと長いスパンの話。この辺りは前作「おおかみこども」を思い起こさせます。
また、「おおかみこども」は後半を勢いで押し切ったような部分がありましたが、今回は主要な部分はきちんと拾ってスッキリ終わった感じです。
ストーリーも解りやすく、親子で見られる作品だと思います。
途中にダイジェスト的に色々と入りますが、テーマがはっきりしている分だけ千と千尋よりは解りやすい印象。
あと、よくよく考えると、女の子がほとんどいない(笑
その意味では女性陣が感情移入出来る対象はいないかも知れません。オヤジと息子の話です。
難点を言えば、ヒロインがテーマの主要的な部分を担っていると思うのですが、もう少しがんばって欲しかったかなと。
ついでに、ここ最近は名前の売れた俳優や芸能人が超えの出演をする機会が増えたのですが、本作は基本的な演技が出来ている人が多いのか、あまり気にはならなかったです。
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