劇場公開日 2015年5月30日

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あんのレビュー・感想・評価

全195件中、41~60件目を表示

4.5生きる意味は

2020年3月10日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

淡々として落ち着いた雰囲気が良い。多くを求めず、その世界を五感で感じとっていく姿が、観ている自分の感覚とリンクしていく。

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棒人間

4.0原作と

2020年3月8日
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鑑賞方法:VOD

原作を読んで、ハンセン病資料館に行き、映画を観た。より深く作品世界に入り込むなら、原作をお薦めする。そもそも難しいテーマを扱っている長編小説を2時間の尺で収めるには取捨選択をせざるを得ない。原作では丁寧に描かれている経緯が、映画では所々省かれており、細切れのように場面が飛ぶ印象がある。
それでも映画の素晴らしいのは、それを補って余りある視覚情報である。舞い散る桜吹雪、香り立つようなあんの煮炊きの場面、療養園の風景は強く訴えかけてくる。樹木希林の演技に注目が集まるが、永瀬正敏の演技も素晴らしかった。あまり演技派という印象はないが、主人公の朴訥として、疲れ切り、どこか流れに流されてしまうところを見事に演じていた。個人的にはラストシーンは取ってつけたようで違和感を感じたが。
よい映画の時間だった。

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みんも

4.5生まれてきた意味。生きている意味。魂の浄化。

2020年2月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

心の中に巣くう恐怖。
感染病に対する、手っ取り早い処置・隔離。
特効薬が開発される前まで死病だった結核。
赤痢・コレラ・天然痘…。
身近に感染者が確認されれば、保健所に呼び出され、検査させられ、感染し、他への感染可能性があるとなれば、隔離され、関わる場所が消毒される。
インフルエンザ他でも、出席停止・出勤停止となり、”家”に隔離されて、感染拡大を防ぐ。
感染方法が明確になる前のエイズ・HIV。
そして、今コロナ・ウィルス…。
命を守りたい。死への恐怖が、行動を激化させる。
加えて、ハンセン病は、身体の変化がその恐怖に油を注ぐ。
 そんな、種の保存として当たり前の思いと、
 人として生きることへの思い、
 そしてこれだけ皆がググって情報を得られる時代にも関わらずの無知・偏見
 がベースとなって、物語が展開していく。

ある事情から、強制的に生き方を定められてしまった徳江さん。
ある事情から、自分で自分を籠の中に押し込めている千太郎。
ある事情から、”自由”なはずなのに、”自由”になりきれないワカナ。
 この3人がより糸のようによりあって、物語が進む。

亡くした自分の子を千太郎に投影する徳江さん。
亡くした母を徳江さんに投影する千太郎。
失くしかけている家族を、徳江さんと仙太郎に見出しているワカナ。
 本人たちも自覚していないふんわりとした疑似家族。

人生は悪いこと、思いもよらぬこと、思い通りにならぬことだらけ。
 生まれてくる家族も選べないし、罹患する病も選べないし(生活習慣病を除く)、良かれと思ってしたことが仇になることもある。
それでも時折、遭遇する楽しいこと・すてきなこと。
手間暇かけて、面倒な積み重ねの果てに作り出せる美味しい時。

はまってしまった環境の中での、それぞれの思い・ふるまい・日々の生活。
そんな営みを、世間の人はわかってくれなくても、お天道様が、お月様が、木々が、風が、畑からのお客様(農作物)が見ていてくれる。
 徳江さんの作るあんのようになれればいいけれど、何にもなれなくっても、そこにいるだけでいい。

映画は、確かにハンセン病患者を扱ったものだけれど、
それよりも、千太郎のいら立ち・号泣とともに、魂が洗われていくような気になってくる。

これだけでも、号泣なのに、
市原悦子さんが出てきただけで、さらに涙が出てきた。
二大女優の競演。
もっと見ていたかった。
合掌。

原作未読。

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とみいじょん

5.0ありがとうございました

2020年1月26日
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樹木希林さんと同じ時代に同じ国に生まれて本当に良かったと思います。

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おちとしひろ

5.0人としての生き方。

2020年1月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

先日テレビで映画「あん」の放送がありました。
ゆっくり1人の時間に観ようと録画をし今日ひとりで見ていました。
人と人との繋がりが 善きも悪きも影響し いろいろな人間模様が見れました。
偏見という人の見方により 無意識のうちに 傷つけ傷つけられたり
喜びや悲しみの深さを感じました。
樹木希林さんの想いがとても強く感じました。
共演されているお孫さんの表情がとても愛溢れていて
心配そうに演じるのが 真実の愛を感じました。
お亡くなりになり 樹木希林さんの存在がとてもとても強く感じました。
病気と闘いながら 生と死 を演じる姿は
これからも映像や残された声、言葉により 蘇ってきます。
小さい頃に見たドラマの「ジューリー」がとても懐かしく思えます。
樹木希林様 感動をありがとうございました。

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tommy love

5.0本当に温まる映画でした。大好きです。映画館で観たかった。 状況は違...

2020年1月12日
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鑑賞方法:VOD

本当に温まる映画でした。大好きです。映画館で観たかった。

状況は違えど、それぞれがカゴの中のカナリアのようにとらわれてきた人たち。樹木希林さん演じる徳江さんもその一人でしたが、カゴから出てきてやりたいことをやるように。その過程で、主人公たちのその閉じた心を柔らかくほぐしていってくれます。
全員の演技が本当に素晴らしかった。ストーリーのゆったりとしたテンポも心地よかったです。誰も怒鳴ったりしない映画って心臓に優しい・・。

ちょうど数日前、お正月に小豆を炊いたところでした。たまにしか作らないこともあり、なかなか満足な仕上がりにはならないのですが、この映画を見て、そうか小豆の声を聞くのか、とはっとしました。次はもっと気持ちを込めて作ってみたい。でもほんと、乾燥した状態のあずきの一粒って、ツヤツヤしていて美しく、いつもうっとりします。

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euri

5.0見てよかった

2019年12月21日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

ここ数年の樹木希林が苦手というか、距離を持っていたいのだけれど、「万引き家族」同様、見てよかった、永瀬はいつも良く、この映画でも本当に本当に素晴らしかった。樹木希林の表情、台詞、ことばからは目と耳を離すことができなかった。美味しいあんこ(大きいおはぎだったな)、ご飯を色々作ってくれた自分の祖母を思い出すこともできた。ありがとう。

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talisman

3.0生きる喜びと希望に溢れた良作

2019年12月8日
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鑑賞方法:VOD

生きる喜びと希望に溢れた良作

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Yoichiro

5.0すごい映画でした

2019年11月28日
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樹木希林さんと市原悦子さんが共演。

誰もが色々と重いもの背負ってるんだよね。

来たよ、ぐっと。心に。
生きる意味とは。
生きる希望はどこにある。

明日からまた頑張ろうっと。
一日一日を大切にしようっと。

嗚呼、たまらん。

ごめんなさい と ありがとう
を、誰かに言いたくなった。

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totechinsyan

2.5樹木さんは満点

2019年11月25日
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鑑賞方法:VOD

これね、ずるいと思うんですよ。
この映画をダメだって言っちゃうと、人間性を疑われそうっていうか。

言ってしまえば映画として「あんこ」は割とどうでも良くって、
ハンセン病患者が受けた差別を描いてるっていうね。
そりゃ不当な差別なんだから問題ですよ。間違いなく大きな問題です。
でもね、こういう演出っていうか描き方をしてしまうと、
単なるお涙頂戴になってないか?と。
「ほら、ここ泣くとこですよ。」「こんなにかわいそうですよ。」
後半の至るところでそういう押し付けがましさを感じてしまって
全く素直に感動できなかった。

樹木さんの演技だけは満点。
「老い」の切なさを表現させたらこの人に並ぶ人っていないんじゃないかな。

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mar

3.0ゆったり時間が流れていて、おもしろかったです。

2019年9月23日
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ゆったり時間が流れていて、おもしろかったです。

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tomo

1.0あえて今取り上げなければならない題材でしょうか。私はむしろこうして...

2019年9月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

あえて今取り上げなければならない題材でしょうか。私はむしろこうして取り上げることで差別意識を生むマイナス面が気になってしまいました。ストーリー展開のために利用しているように感じられて、私個人的には少し抵抗感がありました。

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原っぱ

5.0五感に訴える映画

2019年9月11日
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どら焼きの香りとか、
陽の当たる暖かさとか、
風の吹き抜ける感じとか、
あんや道具の重みとか、
徳江さんの体温とか。
そういうのが感じられて心地よい。

ただ生きてるだけでも意味はあるし、
やりたいことをやらなきゃね。
徳江さんに教えてもらい、
店長さんみたく前向いて生きたい。

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本まぐろトロ子

5.0あまくしょっぱい。

2019年9月9日
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鑑賞方法:TV地上波

予備知識なく鑑賞。素晴らしかった。
差別とは、本人以外の意志でしか生まれないモノなのだな。。。
樹木希林と、市原悦子のもう、素晴らしいことなんの。

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シナモン

4.0女性らしい視点の映画

2019年8月27日
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河瀬直美監督の映画を初めて観た。
非常に女性らしい視点だなぁ、って思った。
さくらの描写、空の描写など。
ハンセン病を扱う内容なので、どんなふうになるんだろう?って思いましたが、重くもならず、さらっとした印象だった。
偏見にさらされて生きてきた主人の悲しみ、過去の事件の後悔を背負う店主の悲しみ、思いっきり想像力を働かせて観た。
今は亡き樹木希林さん、同じく今は亡き市原悦子さんを観られてよかった。

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シルエット

4.0伝わってきたもの

2019年8月19日
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鑑賞方法:VOD

店長さんの最後の表情がとても良かった。
樹木希林、市原悦子、2人の名女優のお芝居からハンセン病患者の置かれていた境遇や想いがグッと迫ってきた。

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MA2030

5.0樹木希林は最高です

2019年8月15日
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泣ける

樹木希林さんのナチュラルな持ち味が
最高に生きた作品だと思います。
重いテーマを最後までフンワリした
彼女の雰囲気で優しく語っています。
女性監督の作品は個人的に
ニガテなんですが、これは、
何度も見てみたくなりました。

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けいちん

3.5生きる意味

2019年7月7日
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虐げられても人の心は自由になり得るか。ハンセン病をモチーフにしながらも、時代を超えた命題。多重債務者も子供も同じ。小豆も同じか?託される想いを紡いで、人は生きる意味を感じて、次に進む。
やはり樹木希林の表情が映画全体を支配する。施設を訪ねた時の彼女が見せる表情に、刻み込まれた多くの過去を感じる。ただ、彼女の語りに頼り過ぎてはいないかとの疑念はある。如何なる理不尽か映像を避けているが、このあたりがこの映画の塩梅か。彼女の悟りを得るには遠い。

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Kj

5.0【今作品は、近年の邦画の中で圧倒的な傑作であると、私は思います。】

2019年5月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

 河瀬直美監督作。

 樹木希林さん主演の”ある重いテーマ”をベースにした圧倒的な傑作。

 -ストーリーは”春””初夏””秋”そして、再び迎える”春” と移ろいゆく季節を美しく映し出しながら静かに描かれる。-

 永瀬さんの人生を諦めたような諦観の表情を浮かべる千太郎が黙々とどら焼きを作る存在感は稀有であるし、樹木希林さん演じる徳江が小豆に”優しく話しかけながら”あんを作る姿には、崇高さすら漂う。

 孤独感を漂わせる女子高生ワカナを演じた内田伽羅さんの透明感。

 故市原さん演じる佳子の哀しき過去を背負いながらも、体中から醸し出される、優しき佇まいも、この作品の奥深さを支えている。

 必見であると思います。

<全ての人に、毎年、桜の花びらが舞う”季節”の到来を信じたい・・。>

<2015年7月5日 劇場にて鑑賞>

<その後、他媒体で再鑑賞>

■追記
 「キネマ旬報ムック 「あん」オフィシャルブック」は、もし手に入れば、一読されることをお勧めしたい。

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NOBU

4.0水彩の月からの観賞

2019年4月13日
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ゆっくり時間が流れ
樹木希林の声が染み渡り
市原悦子も出演している
桜のこの時期に観て欲しいかな(^ー^)

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asgy213