「後からじんわりと響いてくる映画です」あん yuさんの映画レビュー(感想・評価)
後からじんわりと響いてくる映画です
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「私たちは、この世を観るために、聞くために生まれてきた。この世はただ、それだけを望んでいた。」映画の中の吉井徳江さんが、手紙を通して語る言葉が、心にこだまします。人の役に立たなければ生きていてはいけない、何かをしていなければ生きていてはいけない、そんな世の中の価値観よりずっと以前に、私たちは誰一人として存在を許されていない人などいないのだということを改めて思わされました。一見すると、徳江さんは世の中に対して何の貢献もしていなかったように思いますが、主人公・辻井千太郎という一人の男を立ち直らせた大偉業を成し遂げたのです。そんな思いが湧き上がってきました。この映画を観て、原作も読みたくなり、購入しました。合わせて観て観ると、また大変興味深いです。また秦基博さんの主題歌もこの映画をぐっと感動するものに引き立たせてくれています。必見の映画です!
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