「なかなか」日本のいちばん長い日 tonoさんの映画レビュー(感想・評価)
なかなか
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ストーリーは近衛師団による玉音放送前夜のクーデターをクライマックスに、陸軍を中心とする徹底抗戦派と和平工作に動く鈴木内閣との攻防、さらにその狭間で板挟みになる阿南陸軍大臣の苦悩が緊迫感を持って描かれてゆく。
東京の焼け野原などのCGはさすがに厳しいと思ったが、邦画の少ない予算の中ではよく出来ていた方だと思う。
残念なのは、クーデターシーンに挟まれるコント的なカット。アクション映画などにはよく挿入されたりするが、この作品に関して言えば、緊張感を削ぐようなシーンはいらなかったと思う。制作者側にはそういう意図はなかったのかもしれないが、どこかバランスの悪さを感じた。
昭和天皇を演じた本木雅弘がけっこうよかった。天皇陛下の演技はこの作品の出来を大きく左右するだけに、このキャスティングは絶妙だったと思う(もちろん役所広司も山崎努よかった)。
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