「陸軍が馬鹿すぎませんか」日本のいちばん長い日 が〜がさんの映画レビュー(感想・評価)
陸軍が馬鹿すぎませんか
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未だ、WGIPが解けていない感じですね。原作者が海軍贔屓なので、仕方ないんでしょうが、戦争に負けた第一要因は海軍だったのに、陸軍はワガママに描かれていました。ミッドウェイ敗戦という、大戦初期で勝負がついていたのに、それを隠し、中盤戦から陸軍に無理な作戦を取らせたのは海軍だったのにです。
あの状況では、降伏しか手はなかった事は、事実です。もっと早く実現すべきでした。
東条英機も、石原莞爾を起用しなかった小心者の官僚ですが、あそこまで馬鹿ではなかったのでは?
英米式の世界を夢見て敗戦革命を企んだ曲者米内光政が、まるで脇役だったのも解せません。また、海軍が積極的に降伏しようとしたのに、陸軍が邪魔をしたこのいやな感じは、これから資料が出てくるに従い覆されると思います。
海軍では、数少ない切腹をした、大西滝治郎も、玉砕馬鹿にしか見えなかった。特攻も、空母を一週間ほど、使用不能にして、レイテ湾に戦艦大和を突入させるという、ギリギリの作戦?だったと言われています。介錯も頼まず、半日苦しんで死んだのに。また、辞世の文書は特攻馬鹿ではない事を裏付けています。
さらに、史実が判明しWGIPが解けたとき、この敗戦時の物語は変わっていくと思います。
いずれにしても、戦争は勝てないのならしてはいけない、やるなら勝てる戦略で実施すべき政治です。
官僚化した、当時の軍部ではやってはいけなかった。誰も責任を取らないのだから。劇中の閣議が証明しています。
阿南の“米内を切れ"というセリフは入れて欲しかったですね。
いいかげん、敗戦を終戦と言い換えるのはやめにしませんか!
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