「近現代史に疎いと難しいです。」日本のいちばん長い日 だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
近現代史に疎いと難しいです。
近現代史に疎いので、役職や組織の関係、人物が定着せず、理解できたのかどうか。
わかったのは山崎努(相変わらずかわいい!大好き!長生きしてください)演じる鈴木貫太郎さんが自分が総理大臣の内に戦争を終わらせようと尽力したことと、
本木雅弘演じる昭和天皇も戦争の終結を望んでいたことと、
役所広司演じる阿南陸軍大臣(役職あってる?)も、多分戦争を終わらせようと尽力しつつ、部下の血気盛んな将校たちのクーデターを抑えようとした、
ということですかね?
これだけわかったらいいんでしょうか?
堤真一演じる書記官?の役割も位置付けもよくわかりませんでしたし、陸軍と海軍のいざこざや近衛兵?隊?の関係もイマイチわかりませんでした。
もちろん映画が悪いのではなく、真面目に近現代史を学んでないからなんですが…
や、高校では世界史に注力した上に、大学でも西洋史の方に興味あったんですよね。だから日本の近現代史、取り分け政治、軍隊関係は全然わからないのですよ。
なぜ太平洋戦争を始めたのかもあまりわかってないですが、戦争を終わらせるのも大変だったんだなぁということはわかりました。
若い将校たちのクーデターの件は、正直阿呆らしいとしか思えませんでした。戦争を続けるべきだといきり立つ気持ちも理屈も理解できなかったです。思い通りにいかなかったから自害しますってゆうのも、傲慢だと思いました。
戦争と平和についてはやはり考えがまとまりません。だから昨今の安保法案だの、秘密保護法だのの成り行きや議論を直視できません。
気に入らないものは消すというのが、戦争の根幹なのかなぁと思ってます。その思想は今の世界にも形を変えて息づいています。私自身にもある気がします。
平和と共存は実現しうるのでしょうか?
誰もが幸せと感じることも、誰もが正しいと感じることも、絶対的には存在しないのではないでしょうか。
誰かの幸せは別の誰かの不幸せで、誰かの正義は別の誰かの悪なのではないかと思うのです。
その世界における平和ってなんでしょう。
私にはわからないのです。
相変わらずの逡巡の渦中です。