怒りのレビュー・感想・評価
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よかったけど、ここまでしなくても。
よかったと思います。
俳優陣の演技が半端じゃなく、特に宮崎あおいさんはすごい。
あの役の細かい説明がなくても、観ている人に役回りを十分に理解させるなんて、これが本物の演技だと思いました。
戸惑ったのは妻夫木さん。
他の作品もたくさん観ました。ファンです。それがゲイの役・・・それはいいけどあそこまでする必要はないと思う。俳優にはかっこよくいてほしい。汚れ役もありだと思うけど。
広瀬すずさんのレイプシーンについても同じように「あそこまでしなくても。」という意見がありました。妻夫木さんと綾野剛さんのシーンにしても同じように思います。もう少しぼかした表現でもと。
綾野剛さんもファンだったので「う~ん。」です。
想像以上に
もう一度は観たくないけど、
すごいの一言
コイツはすげえや
まずは、役者さん。
そもそもが、見事にこれだけの演技上手の大物役者のラインナップがあるのだから、キーポイントは広瀬すずさん。彼女の演技でこの作品の評価が託されると思っていましたが…いやー、彼女は青春映画だけの役者から完全に脱出しましたね!良い役者になったと思います!
そしてストーリー。
原作は読んでなかったので、最後までハラハラもの。
例の逃亡者の話が根本の話とは聞いていましたが、そこもリアルに感じられましたね!
胸をえぐられるような、話。
信じる人、信じられない人、信じられたい人、そして、裏切られた人に、信じてあげられなかった人…
確かに何にも知らない人間を簡単には信じて、逆に人を傷つけてしまう事ってありますよね。
でも、信じたい、というのが人の情というやつで…
全てのケースの結末に涙が出ました。
自分なら…人を信じたいけど、傷つきたくないから簡単には信じないんだろうなぁ…と。
それが間違いでもないし、寂しい気もするし…人の弱いところをえぐられた様な作品でした。
役者の演技力に圧倒された
胸が締め付けられる
文句無し。まさにその通りの完成度でした。
私は原作を読み、物凄く切ないというか、怖いというか…
胸が締め付けられた
という思いが強く、言葉で表現出来ない感情でした。そして、本作ではそのあらゆる描写が細かく描かれており、結末を知った上でも涙が出てきてしまいました。
俳優陣の演技力もさることながら、ここまで原作の良さを引き出した監督は素晴らしいです。
3つのエピソードに直接な話の繋がりはありませんが、この3つに共通しているテーマが
愛した人が殺人鬼かもしれない
ということです。信じたいけれど、どこかがおかしい、どこかの特徴が犯人と似ている…
その状況下で主人公達の行動が共感できて涙涙の物語です。
3つのストーリーを交えながら描くので、良いところで違う話に切り替わったりなど、少々難しい箇所はあります。私は原作を読んだので、理解出来ましたが、初見の方は少しだけごちゃごちゃになる可能性があります。
ラストもさらっと流す部分があるためちゃんと見ていないと置いていかれます。
これは是非劇場に足を運んで頂きたい作品です。出来れば原作を読んでからをお奨めしますが。
下世話な自分を再確認
キツい、辛い、重い。だけど……
ネガティブな言葉しか出ない。
だからと言って悪い作品というワケでは無い。
良かったからこの言葉。
誰かと始めて関わりを持つのはある意味冒険だ。
だんだんそれも当たり前に慣れてくる頃、まだその冒険は続いていたことに気付く。
大抵は「この人、まだこんな一面があったんだ」くらいなのに登場人物達が感じる相手の違和感。
私は、まだ幸せなことに人生でそこまでチリチリ焼かれるような違和感を周りの人に持ったことは無い。
でも、もし……。
最後は皆叫ぶ。
「チクショウ!」や「殺してやる!」みたいな具体的な言葉は出ない。
それとも、そんな言葉全部が混ざっての叫びなのか?
そんな纏わり付く暗い感情から小さく、か細い救い。
これからを考えると救いと言えるか解らない。
そして穏やかに繰り返す波は静かに優しく、無慈悲に叫びを飲み込んだ。
あまりに喰らった澱みが辛すぎて録画しといた『食わず嫌い』を速攻で視聴。
映画の後に見るキャッキャッ♪ウフフとパイをぶつけ合う二人に少し救われた私だった。
素性が知れない人
いいもの見ました
怖い。
怖くて怖くて堪らない最高の映画。
終始冷たい手で心臓を柔らかく握られているような恐怖を感じた。
あらゆる役者たちの演技が余すことなく発揮されていて、仕草ひとつ表情ひとつ取っても見事としか言いようがない。
土地の独特な気候や熱、匂い立つような汗、人と人との肉体的な距離感。それらが渾然一体となって作品全体に得体の知れない不気味な雰囲気を与えている。
ミステリー的にミスリードを誘うセリフやシーンはやはり多い。が、それらを小説から映像にしても決してわざとらしくなく、巧みにこちらの心を揺さぶって疑念を煽ってくる。その使い方がまた絶妙。
ここは原作の力だろうが、今の時代やニュースに即した事件をテーマにしている所もさらに身近に感じられて嫌悪感を倍増させている。
他者を信じるというのは生半可な気持ちでは出来ないし、本当に難しい事だなとこの映画をみて改めて思った。
信念や愛なんてものはたった一瞬のミスによってあっと言う間に脆く崩れて、取り返しのつかない破綻を生み出す。打ち消そうとしても綺麗事の理性を超える恐怖が、際限なく感情を飲み込んで制御不能になる。
登場人物たちのそういった感情の揺れが苦しいほど理解出来る。理解出来るからこそ、他人事では無く、自らの体験の様に感じられてさらに恐怖を感じた作品だった。
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