怒りのレビュー・感想・評価
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山月記
感動的な場面で感動的な音楽を大音量で鳴らすと言うベタな音響演出に乗せられてしまう。
ただ、宮崎あおいは設定上仕方ないが、大半の役者の幼児の様な喜怒哀楽を長回しで映す事により、感情をそれ程表に出さない慎ましさを美徳とする日本人の気配を感じられなかった。
こういう演技は、テレビドラマやCMに留めて頂きたい。
また全体を通して説明が過剰であり、特に傷害罪で捕らえられた男の供述が具体的過ぎる事に違和感を覚えた。
作中、他者の善意が見下しと感じられるとの証言があるが、彼の衝動は好意や善意に対する免疫不全からのアレルギー反応であると感じた。
衝動的に壁に悪態を書き殴ってしまう己に対しての怒りの文字に、虎にならざるを得なかった李徴の姿を見た。
結果からして、彼は内なる衝動から解放されたのだが、怒りの文字から全てを悟った泉は辰哉に何と報告すれば良いものか。
信じる事は理解から遠い所にある。
だが信じなければ愛は得られない。
沖縄の偏向新聞や国籍不明の市民団体による抗議デモ、利権に雁字搦めの自治体というフィルターを通すと、彼等の行動に疑問符が付くのも仕方がない。
だが実害を被っている市民の小さな声や怒りを蔑ろにする事は、第二第三の山神の誕生を祝福する事に等しい。
謙
森山君の孤独や闇は描かれていない。何の変哲も無い住宅地の不気味さは描かれていない。ちゃんと死体を浴槽に入れたりしてるのに。なぜ釜ヶ崎から南を目指したのか、南に何があったのか、少なくとも米兵うんぬんとかじゃ納得いかあがきかない。釜の同僚の取り調べは良いんだけど、動機はよく分からない。そもそも、現場の怒の文字が萎えるし、そこまで米兵も鬼畜じゃないし、高江ヘリパッドの話もよく分かんない登場の仕方。愚行録もそうだったんだけど、この取って付けたようなステレオタイプな個々人のネガって何なのかしら。行定勲のセカチュウみたい。そもそも広瀬すずは何歳の設定だったのかしら。唯一沖縄の少年がその浅黒い顔貌で立ち向かってた。
各ストーリーが絡まなかったからこそ
良かった所
3つあるストーリー。
渡辺謙編、妻夫木編、広瀬すず編。
ストーリーはあくまで「殺人事件逃亡犯は誰か?」の題目のみで絶対交わらなく終わる。
3つのストーリー軸が同時期でも、同日&時間にしなかった(多少時間軸をずらした)観せ方だったのは感心するものがある。
(アメリカTVドラマ『24』の様な多人数の時間軸を合わせる飽きた設定を回避。)
希望がある各ラストも良かった。
この希望あるものにした監督に感謝。
(へそ曲がりな監督なら、各ラストは作らないだろうから)
残念な設定点をいくつか
・難しそうな日本映画は何故バイセクシャルを持ち込むのか?(妻夫木編にはその設定いらんだろ?)
・闇を持つ娘の母はいつも死んでおり、仏壇にいるのだろうか?。男手一つで娘を養ってる設定に飽きた。
上記2点を普通にしてくれていれば星4でした。
アカデミー賞で名前があがる役者が常連ばかりだったので、中堅役者も使って欲しかった。
妻夫木聡が日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞だったのかは謎。
演技力に圧倒
小説の方がいいかも。
よくこのようにまとまったなあと...
物語に三つの線があって映像化するとかなりのカット量が必要だ。全体的によく主旨を伝えたが、やはり断片がいっぱい散らかっちゃって...
三つの物語のバランスを保つにも十分工夫してない感じ。
なんだか妻夫木聡と綾野剛の部分は弱いなあー
人の目を引くが、なんだか話が単純すぎて進展もあんまりなくて終わった。。
よくそんなたくさんの豪華な俳優がそこまで演じきったが、こういう映画になるとただ演技と脚本の元の小説を資本にしているような感じ。
これを見たら小説を見たくなると逆に本の宣伝になることが多いだろう。
決して批判をしているわけでもないが、日本ってこにように小説の映画化に夢中することが多い!と感心しただけ。三つの物語自体は決して複雑な限りでもないのに、映像で伝達するとむしろややこしいことになっている。
全体的にいいが結局人にとって印象深い作品になっているかどうか....
物語の叙述だよねー
いい俳優使って、初めて見る人ならゲイの話とか結構物語に注目して犯人を推測するだろうし、小説読んだ人ならその人物は本にあっているかどうかで評価するだろう。
だから小説のままの方がいいかも。
映像化に向かない作品もきっとあるだろうし。
あと主演はなぜ渡部謙なんだろう。
一番印象に残るのはやはり宮崎あおいと妻夫木聡だったー
広瀬すずもいいがそんなに演技が評判になったのはよく分からない。
心が震える
恋、したくなったわ
広瀬すずは日本のジョディー・フォスター
宣伝ミス
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