怒りのレビュー・感想・評価
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観終わってからも、いろいろと考えさせられる作品です‼
皆さんが仰るように、演者さん達の演技が凄くて、引き込まれていきます。
犯人の心理はちょっと私には理解出来なかったですが、他の人の心理は共感出来る部分が沢山あって、観終わった後もいろいろと考えさせられるものがありました。
観て良かったと思う作品だと思いました。
人を信じること
社会に出ると人間関係というものは必要不可欠なものになってくる。その中で誰を信用して誰を切り捨てればいいのかを最終的に決めるのは自分なのであって、葛藤することになる。
「怒り」というのはただ他人に対して起こりうる感情だけではなく、重くのしかかる現実。そしてどう表現しても伝えきれないような自分への怒り。
私たちの身の回りにいる家族、友人、恋人。もう少し突き詰めれば近所の人たち。そういった身近な人間がもし殺人犯だった場合。またそうした疑念をもってしまった場合。私たちはどういった行動をとってどのように苦悩するのか。ということを突きつけられた気がした。
そういった人間の重く複雑な「怒り」をミステリーと絡めながら物語は描かれる。
坂本龍一さんの音楽も相まって感動。
余韻も強く、涙腺が弱いのもあるのでしょうがラストからエンドロールまでは涙が少し止まりませんでした。
こわくて悲しい
すごい
やっぱ凄かった
すごいキャスティング
人間らしく
胸が痛い…
とある殺人事件の容疑者と思われる3人の男が、日本の各地に現れる。
素性の知れない彼らに出会い、心惹かれていく人々。
この人は殺人者なのか? 疑いと、それでも信じたいという思いの狭間で苦悩する。
森山未來、広瀬すずの沖縄編が、一番胸に刺さった。
朗らかな役柄の多い広瀬すずだけれども、今回は米兵にレイプされるという、とてつもない傷を負わされる少女、泉を演じる。
自分が酔っ払ったばかりに、憎からず思っている泉を被害者にしてしまった少年、辰哉。
その辰哉の苦悩を共に分かち合う田中。
素性は知れないものの、2人の兄貴分として大人の振る舞いをする田中だけれども、しかし…
この沖縄編は、3人がそれぞれ質の異なる怒りを抱えている。
田中の抱える怒りは、明らかに異質。
同情するのはかなり難しい。
泉の抱える怒りは、あまりにも悲しい。
彼女がレイプされたことは、ただただ不運としか言いようがない。
彼女には何の落ち度もないからだ。
辰哉はひたすらに自分を責める。
自分が酔って、前後不覚になったせいで、泉を被害者にしてしまった。
彼は生涯自分を責め続けるだろう。
誰からも赦しを与えられることもなく。
泉がレイプされるシーンは、本当に辛かった。
あんなにも辛い涙を映画館で流したことはなかった。
作り物だと分かっていても、あまりにも理不尽で残酷な暴力を目の当たりにして、平常心ではいられなかった。
東京編、千葉編も良かった。
宮崎あおい=愛子は、まっとうに生きられない自分と、そんな自分が過ごすであろう人生を受け入れつつ、それでもなお、松山ケンイチ=哲也と出会い、「こんな自分でも幸せになりたい」と願う。
娘の愛子を愛しつつも、「こんな娘が幸せになれるわけがない」と諦めも感じている父、洋平=渡辺謙。
ゲイの優馬=妻夫木聡は、ゲイが集う場所で直人=綾野剛と出会い、自分の家に住まわせる。
最初のうちは、おそらくはセックスフレンドとして。
しかし、穏やかで心優しい直人に、深い愛情を抱いていくようになる。
だからこそ、とあるカフェで見かけた見ず知らずの女性と談笑する直人の姿に、強烈な嫉妬と絶望を感じたのだろう。
3人それぞれが別々のきっかけにより、深い関わりを持っていたはずの人の前から姿を消す。
この3人の中に、殺人犯がいるのだろうか?
見終わって、深い溜息が出た。
人を信じるとは、なんと難しいことなのだろう。
人を疑うとは、なんとたやすいことなのか。
自分は、いったい何を信じているのだろうか。
何に怒りを感じているのだろうか。
その怒りの矛先は、どこに向かっているのだろうか。
信じることができない自分自身なのか、信頼を裏切った大切な人なのだろうか。
とても丁寧に作られた、しかし猛烈な熱量を感じる映画だった。
だからこそ、何度も繰り返し観ようという気が起きない。
今でも、腹にズシリと何かが残っている感じがする。
自分のことは、自分自身が一番分かっていないように思える。
知り合った人の数だけ、「本当の自分」が分身のように生まれている。
そんな風に思ったりもする。
僕は誰を信じているだろうか。
誰が僕を信じてくれているのだろうか。
改めて、大切な人といろいろ語りたくなった。
自分自身への怒り
人が人生すら左右されてしまうほど怒りを感じるのはきっと自分自身を許せない時だと思う この映画は 信じれなかった人 と信じてしまった人 が消えない怒りと苦しみに向き合う映画だった そして犯人も 一杯のお茶を差し出されてしまった そんな自分を許せないゆえの怒りが事件の動機だった とにかくまずこの 怒り というタイトルが秀逸だと思う
登場人物が向き合う 怒り の1つ1つがズシーンと心にのしかかって来て見てて辛い あんまり役者が泣きわめいたり叫んだりする演出は好きではないけどこの映画はこっちまで叫びたくなるぐらい見てて来るものがあった 大体の日本映画の場合大体観客側が泣きたくなる前に登場人物が泣き始めてしまうのでこっちは少しシラけるという 演出力不足ゆえの問題があるけどこの映画は上手かった 特にこの映画の広瀬すずの、今ブレイク中の若手女優がやる役とは思えない 米兵にレイプされるというあまりにも辛すぎるシーンは見てるだけでも涙が出てきた 本当に許せないし 怒りが湧いてくる
他にも渡辺謙や宮崎あおいはもちろん妻夫木聡と綾野剛のいわゆる体当たりな演技とか役者陣の力が凄く大きいと思う 人気と実力を兼ね備えた日本最高峰の役者陣の映画だった
ラスト 宮崎あおいは少し前向きな気持ちになれてたと言えなくもないけど あの希望の裏で渡辺謙が抱える 娘を信じられなかった という傷と自分への怒りは多分一生消えないし 広瀬すずが抱えた怒りと悲しみは想像を絶する辛さだった
とにかく見ててこんなに凹む映画は中々ない
でも 見てよかったとも思う
綾野剛が弁当の傾きを直しながら歩くシーンは ものすごく共感した 何か良い解決策はないものか
凄かった
錯綜する3つの物語は小説より効果的
【作品構成が分厚く、深くて、とても面白い作品。エンタメ性は薄いが、見応えがズッシリと心に響く作品。広瀬さん頑張ったなあ、と思った作品でもある。】
重かった…がこれぞ映画。
終始宮崎あおいちゃんの演技に見惚れつつ(やっぱり凄いんだなぁと思いながら)松ケン刹那〜って思って涙し最後は良かったー、ってなったけど、他の2つの方は犯人は森山未來じゃなくて綾野剛だと思ってたので(だってホクロがあったじゃん)少し理解不足(^^;;
重くて辛い話だったけど俳優陣の演技が素晴らしかったのでアカデミー賞いくかなー!と思ったり。
しかし、怒りというエネルギーは恐ろしい。←これでまとめていいのか?よく分かっていない(^^;;
重厚なドラマが3本、音楽もよかった。
3つの話
小湊の漁港職員の娘と恋をする港でバイトをする男、沖縄の無人島で高校生カップルの前に現れたバックパッカー、都内で知り合ったゲイハカップルのネコ、という八王子の一家惨殺事件の逃亡犯とそれに似ている計3人の3人男達の話。
犯人探しのサスペンスではない。
終盤まで犯人探しは始まらず犯人と疑われることもないけれど、男達の不穏な様子と犯人がわからないという状況で起こる出来事がハラハラドキドキを募らせる。
答え合わせの犯人探しが始まっても、それはそれで又ハラハラドキドキ。
3つの話が交差することはなくそれぞれ違うテイストのラストが待っており、哀しさ、切なさ、暖かさ、憤り、モヤモヤの入りまじった何とも言えない作品だった。
もったいない
凄い作品を観た‼️
何と言おうか
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