「まさかのソフト・ドライブ」ドライブ・ハード スペランカーさんの映画レビュー(感想・評価)
まさかのソフト・ドライブ
このタイトルですから、とりあえずド派手なカーアクションが売りなのかなと思って鑑賞したのですが、カーアクション・・・ショボ!
低予算なのは分かりますが、これではドライブ・ハードならぬドライブ・ソフトですよ(苦笑)
カーアクション、サスペンスアクションとしては、お世辞にも褒められない出来だったかと。
設定は面白そうだったんですけどねぇ。
元レーサーの自動車教習所教官が、いつの間にか教習生の銀行強盗劇に巻き込まれてしまうと言う、巻き込まれ型カーアクション物としては非常に興味をそそられる導入部に、期待は大きく膨らんだものでしたが、その後は特にハラハラドキドキするような展開も無く、ダラダラと・・・。
一応マスタングやファルコンGTなんかは出てきましたが、値段的に傷を付けたら支障が出るのでしょう、カーアクションシーンは超ソフト、暴走族とのカーバトルは、パッと見ふざけているとしか思えませんでした。
結局見せ場と言えるようなカーアクションシーンは、安い教習者で行った序盤のみでしたね・・・。
まあどちらかと言えばコメディ要素が強かったですから、ユーモアたっぷりなバディ・ムービーとしてならば、そこそこは楽しめる映画って感じでしたかね。
強盗のジョン・キューザックと巻き込まれた教官のトーマス・ジェーンによる掛け合いは、まずまず面白かったですから。
オーストラリアを舞台にした一風変わったロードムービーとでも謳っていれば、気分的にもう少し楽しめたような気もするのですが、このタイトルがどうしても邪魔をして(苦笑)
無能な警察の顛末も酷かった・・・でも主人公の娘の可愛さ、無邪気さと、道中のお婆ちゃんのイカレっぷりで、そこは大目に見ましょうか。