劇場公開日 2015年12月19日

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「温かい家族の味ではあるけれど…」はなちゃんのみそ汁 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0温かい家族の味ではあるけれど…

2021年11月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

幸せ

闘病、夫婦愛&家族愛、料理、実話ブログ…。
ベタな笑い、泣き、温かい感動…。
THE如何にもな作品。
24時間テレビでもSPドラマ化されたそうな。

千恵と信吾。信吾の一目惚れで交際に漕ぎ着けるが…
千恵が乳ガンに侵されている事が発覚、子供の望みも…。
それでも結婚した2人。闘病の末ガンは消え、子宝=はなにも恵まれる。
が、幸せも束の間、千恵のガンが再発し…。

一見、邦画十八番辛気臭い闘病モノ。
実際は家族愛にフォーカスしたハートフルな作風。
自分は余命僅か。娘と一緒にいられる時間は後少し…。
そんな娘へ、人生や人生の生き方を教える。
その象徴である料理。それが日本人の味、みそ汁なのが乙。
教えて、作って、食べて。
家族みんなのみそ汁。
はなが成長しても、大人になっても、家庭を持っても、おばあちゃんになっても、忘れはしないだろう。
広末涼子、滝藤賢一の好演。
「私はついていた」
心地よく見れる。

しかし本作、闘病モノとしては如何なものか。
いや別に言うと、闘病を軽く描いていやしないか…?
本来の辛く苦しいガン闘病。実際のご本人もそうであったろう。
ところが本作には、そんな闘病描写はほとんどナシ。
おまけにガンをポンと呼んでなんて…。

悪くはなかったけど、
そういう作品なんだけど、
別に全ての同ジャンル映画が重い闘病ばかり描けとは言わないけど、
たまには本作のようなハートフルな作品があってもいいと思うけど、
ガン闘病患者が見たらどう思うかな…?

近大