劇場公開日 2015年4月18日

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「つまらない作品という印象が強かったのだが」名探偵コナン 業火の向日葵 森林熊さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5つまらない作品という印象が強かったのだが

2025年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

改めて見るとそこまでつまらない訳では無い。しかし、言っちゃなんだがツッコミどころが多過ぎる。

良かった点
・キッドの出番が多く、見せ場も多い。
・コナンが序盤は傍観者のような立場となっており、他の劇場版とは大きな違いとなっている。
・ニューヨーク市警察の警部であるチャーリーがコナンをキッドキラーとして認め、信頼しているところ。
・浮き上がって来たコナンを助けるために、すぐに飛び込む小五郎。

悪かった点
・一般人すら避難するのに、飛行機が突っ込んで来るところに棒立ちのコナン。これが蘭が飛行機に乗っているとかならまだ分かるのだが、叫ぶだけとかさすがに酷過ぎんか?
・5枚目のひまわりの身代金。これはおそらく次郎吉を信頼させることが目的の行動。残る5枚のひまわりを日本に集めて、日本に憧れたひまわり展を開催させるためと推理出来るのだが、そもそも最終的にキッドの目的はウメノに失われたはずの2枚目のひまわりを見せることと判明する。キッドは一度2枚目のひまわりの確保に成功しており、キッドのやっていることが意味不明なことになってしまっている。
・鍾乳洞を利用して作ったレイクロック美術館。最高のセキュリティだの何だの言っているが、蓋を開くとキッドは道具を仕込んでるわ、脱出ルートまで確保されるわで最高セキュリティ(笑)状態。しかも犯人によって放火されてしまい、あっという間に火の海に。防火防水ですぐに安全な場所まで避難出来ると言われていたひまわりも、ポールを突っ込んだだけで動作不能に陥るお粗末な仕掛け。
・7人のサムライなんて言ってるが、それぞれ何を担当してるのかも分からないくらい出番の割にチャーリー以外セリフが少ない。中森警部が改めて7人のサムライの身元を洗ったところ、あっという間に東幸二の兄である幸一が拳銃自殺したという不穏な情報が入る。何でそんな一瞬で分かることを当日までやってないんだ。しかも特に何かある訳でもなく、あっという間に東が自殺の状況を説明して終了。
・2作連続声優でない人が犯人役。棒読みというだけで冷めるから、本当に辞めて欲しい。動機も思い込みによる2枚目と5枚目のひまわりは贋作だと思ってるからというもの。何言ってんだ、こいつ状態な上に証拠はパソコンの中にある犯行計画書って、おいおい。

森林熊
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