「同世代は共感必至。自由と友情を謳歌する、難しさと楽しさ。」ガールズ・ステップ 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
同世代は共感必至。自由と友情を謳歌する、難しさと楽しさ。
【賛否両論チェック】
賛:周りを気にして自分を押し殺して生きてきた主人公が、ダンスを通して自分の存在意義を確立していく様子や、仲間達と確かな絆を築いていく様子が感動的。同世代にはかなり共感出来そう。
否:熱い青春映画なので、人によっては「クサい」と感じてしまうこともありそう。いじめや妊娠等、かなり現実的なシーンも多いので、純粋な青春モノとは割り切れない向きもあるか。
いやあ、青春ですね(笑)。海で本音を語り合うシーンなんか、思わずニヤけてしまいます。誰にでもイイ顔をして、結果的に自分にも周りにも悲しい想いをさせてしまっていた主人公が、嫌々始めたダンスを通して、一歩一歩自分を大切に出来るようになっていく様子が、感動を誘います。また、そんな彼女だけでなく、同じジミーズのメンバー達も、それぞれがそれぞれに辛い想いを隠して生きてきたこと。そしてその想いが、ダンス部で喜怒哀楽を共にしていく中で、確かな友情に変わっていくまでが、実に熱く描かれていきます。
塚本高史さん演じるケニーが主人公達に告げる、
「他人と自分を比べるな。自分の人生を生きろ。」
という言葉に、全てが表れているような気がします。
いじめのシーンや妊娠という題材が出る等、少しリアルすぎる部分はありますが、現代らしい青春映画とも言えると思います。同世代の方々は、ぜひご覧になってみて下さい。
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