「魂はどこに宿るのか」屍者の帝国 梅★さんの映画レビュー(感想・評価)
魂はどこに宿るのか
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原作は未読、色々と小難しいそうな雰囲気はあるが、主人公の行動原理は親友のフライデーを生き返らせるという明快なものになっている。
だが、その肝心の主人公とフライデーとの関係性というか距離感がシーンの度に違うというか、最初は愛情なのかと思ったら、次のシーンでは友情?と思ったら愛情とぶれぶれで主人公はなぜこんなにフライデーに執着していたのか分かりにくかった。ここらへんの関係性は原作から改変されているようなので、どうせならもっと振り切った方が分かりやすかったのかもしれない。
全体としては中世的でスチームパンクな世界観、屍者が労働力として生活の一部となっている様子がしっかりと描かれいて引き込まれるし、屍者の動きは観てるだけで作画が大変だったのが伝わってくる程に拘りを感じた。
その一方で、人造人間等のオーバーテクノロジーすぎる技術もあり、ちぐはぐさを感じてしまった。正直、人を生き返らせるより人造人間に脳を移植させた方が早いのではないかと思ってしまう。
エンドロール後のストーリーについては、原作未読なためかすっかり置き去りにされてしまった。でも2人とも幸せそうだし、まあいっかと。
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