「期待してたんだ」屍者の帝国 f4r4w4yさんの映画レビュー(感想・評価)
期待してたんだ
映画そのものが「未来に死を上書きされた生者」であり、Project Itoとして起動した映画作品が屍者に過ぎないことを示す。そう感じてしまえたことが実に悲しかった。
上っ面の話の筋には一応破綻はない。けれども、消費されるだけの脚本でしかない。
この脚本は果たして映画が映画としての価値を持つための結果だったのだろうか。
原作とは別個に映画としての存在を示せるわけでなく、この半端な原作との解離に虚しさを感じてしまった。
観賞前、映画を観ての円城氏の言葉をどちらの意味にとるべきか判別がつかなかった。
皮肉な意にとる自分の根性が悪いのだと思いたかったのだが…。
コメントする