「難しい。死者に問われる、生きていくことの意義。」屍者の帝国 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
難しい。死者に問われる、生きていくことの意義。
【賛否両論チェック】
賛:生と死が曖昧な世界で、生きる意味や存在する意義について、改めて考えさせられる。その中での主人公の奮闘も感慨深いものがある。
否:お話としてはかなり難しくて荒唐無稽なので、ラストのシーンなんかは好みがはっきりと分かれそう。グロシーンも多数あり。
死者を蘇らせて使役するという、まさに生と死の境が曖昧になった世界観の中で、「生きていくことの意義」について、深く問われる内容が印象的です。そんな中で、ひたすらに己の信念を貫き、親友を死の淵から救おうと孤軍奮闘する主人公の姿が、とても哀愁たっぷりに描かれていきます。
ただやはり、その世界観故に、どうしても荒唐無稽というか、ちょっと感情移入しづらい印象を受けます。ラストのシーンなんかはその最たるもので、人によっては訳が分からなくて、全く面白くないと感じる人もいるかと思います。
話もかなり難しいので、人間の命についてじっくりと考えたい人に、オススメの作品です。最後は「そこに繋がりますか!」という感じでもありますので、そこにも是非ご注目を(笑)。
コメントする