「期待が大きすぎたか…」風に立つライオン エンドルフィンさんの映画レビュー(感想・評価)
期待が大きすぎたか…
さだまさしの原曲『風に立つライオン』は私にとっても大好きな曲で、実は私の葬式のときには、この曲を流してくれるように家人に伝えています。ということでかなりの思い入れを持ってみたのですが、残念ながらイマイチの作品でした。
航一郎がアフリカで使命感に燃えて仕事をするのだが、そのために犠牲にしたものが何だったのか、というのがポイントだと思うのですが、それが途中まで描かれないのですね。回想という形で分かるのですが、なんだかピンと来ませんでした。航一郎が犠牲にしたものが、ささやかで平凡な幸せだったということもありますが、えてして人生とはそんなもんだというのは良く分かるのですが、もう一工夫あってもよかったと思います。
ただ、航一郎がアフリカの大地に向かって「頑張れー」と叫ぶシーンが何度かあるのですが、それが自分自身に対して言っていたのだと分かるシーンは感動しましたね。
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