「映画としては面白くないんだよね」風に立つライオン つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
映画としては面白くないんだよね
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この作品で一番衝撃を受けたのはエンドロールで監督が三池崇史だと知ったときだった。三池監督といえばおとなしくない演出が魅力の人だと思うが、本作では非常に平坦で退屈な演出だった。
ちょっと調べてみたところ、内容が内容なだけに中学生でもわかりやすく観やすいように演出したようだ。なるほど、どうりで面白みのない作品に仕上がったわけだ。
要は道徳の授業で観るような作品で、映画としての魅力がほとんどないのだ。確かに内容は良かっただろう。しかし自分が観たいのは授業で観る道徳ビデオではなく「映画」なのだ。
せっかくアフリカロケも行ったほど気合の入った作品であったのに何とも残念である。
大沢たかお演じる航一郎の過去を知る人物に誰かが話を聞いて回る感じで物語は進む。
オープニングに登場した男性、つまりミケがインタビュアーなのだと思って観ていたが、最後にアフリカでも孤児院の人に話を聞いていたのでどうやらミケではなかったようだ。
じゃあ誰なんだろうと言うと妻が「さだまさしじゃね」と答えた。なんかちょっと笑えた。でも、多分そうなんだろう。
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