「嘘つけば幸せの始まり?」エイプリルフールズ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
嘘つけば幸せの始まり?
TVドラマ「リーガル・ハイ」の脚本&演出コンビによる群像コメディ。
何と言っても、古沢良太久々のオリジナル脚本映画!
映画なら「ALWAYS」「キサラギ」「探偵はBARにいる」、TVドラマなら「相棒」「外事警察」「デート」…古沢脚本作品には外れ無しと思っている。
タイトル通り、4月1日=エイプリルフール。
銃を持ったイカレ妊婦とSEX依存性の天才ドクター、その場に居合わせ人質となったレストランの従業員と客、誘拐された問題女児と誘拐したヤクザ、高貴な身分の老夫妻と運転手、自分を宇宙人と信じるイジメられ中学生などなど総勢27人のついた嘘が大騒動を巻き起こし、そして…。
オーバーリアクションに過剰演出で、漫画みたいなドタバタ劇だが、あくまで快作コメディとして作られているので、その分テンポ良く、飽きもしない。
各エピソードそれぞれリンクし、登場人物たちの嘘がハッピーな方向へ向かう展開はお見事だが、同じ古沢脚本の「キサラギ」よりかはちょっと鈍い。おざなりになってしまったエピソードもあり。クドカン脚本だったらもっと鮮やかだったかも?
とは言え、笑えて、なかなかホロリとして、ほっこり。
エイプリルフールにぴったりの楽しい一作。
この面子を眺めるだけでも楽しい個性的な豪華キャスト。
一人一人は挙げられないので、特に印象的だったのは…
戸田恵梨香がクレイジー&キュート演技。
寺島進は最も目頭熱くさせてくれる。
滝藤賢一は爆笑怪演。
里見浩太朗&富司純子は心温まる好演。
そして、中学生のビヨ~ン!(笑)
(「リーガル・ハイ」から一人、同役でゲスト出演)
人を貶めたり、傷付ける嘘は言語道断。
しかし、嘘も方便と言う言葉もある。
登場人物は皆、嘘をついている。その嘘が幸せを呼ぶ事だってある。
エイプリルフール、幸せな嘘をついてみては?
近代さん 共感をありがとうございますm(__)m! 本当に古沢良太さんには 毎回 楽しく驚かされますね!嘘は嘘でも こんな嘘ならいいかな…😊と思えちゃいますよね(笑)