「結局は食いものにしているわけだな」ヴィヴィアン・マイヤーを探して SHさんの映画レビュー(感想・評価)
結局は食いものにしているわけだな
制作者のヴィヴィアン・マイヤーへのリスペクトが全く感じられない悲しい映画。
胡散臭いと思いながら聴いていた写真家のインタビューこそが愛情にあふれていて、世に出ることがなかった写真家の本当の理解者のような気がした。
発掘した写真をアートとして見せてくれないこの素人監督に憤りを感じる。死人に口なし、発掘者の自由自在なのか!?彼女の血縁者がいないことをいいことに、好き勝手に故人のストーリーをねつ造しているとしか思えない。
確かに、ヴィヴィアン・マイヤーの写真は人を惹きつける何かを感じる。だからもっともっと写真そのものに焦点を当ててくれといったイライラが終始つきまとった。
まぁ、ゴッホなども死んでから他の者に利益をもたらしたわけだから、人間というものは逞しくてずる賢いものだと理解しました。
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