「夫の内面がわからないまま」あの日のように抱きしめて だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
夫の内面がわからないまま
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ネリーがジョニーに再会する事を支えに収容所生活をしていた事は想像できる。
だから、ネリーの諦めの悪さ(もとの顔への再建手術したのに夫に妻だと認識されなかったのに諦められないところなど)に、憤りを感じながらもわからなくもない。
レナがそんなネリーを許せないのもわかる。レナの自殺要因がそのせいなのかははっきりわからないけれど、そう思えなくもない書き方だった。
で、ジョニーですよ。結局妻をナチスに密告し、さっさと離婚しておきながら、その離婚をない事にして収容所からもどった偽妻をつかって元妻の資産を得ようとするわけです。それも普通の顔してやるから、何考えてんだ?的な。
結局ラストでジョニーは目の前で歌っている女がかつての妻であると気づいたようで、その緊迫したシーンは見応えがありました。
スピークロウが切なくしみるエンディングでございました。
レナが早く良くなったらパレスチナ(ってゆってたような。イスラエルは言ってなかったような)へ移住しましょうと言っていて、シオニズムだ!と、世界史の授業で覚えた単語を連想して喜んでしまいました。
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