オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分のレビュー・感想・評価
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ワンシチュエーションだからこそ
運転中に電話をかける男を86分間。
彼の様子しか見ることが出来ず、
他の人物の表情や行動は
電話越しに想像するしかありません。
だからこそ、主人公である彼一人の
視点にのめり込むことが出来ます。
これがワンシチュエーションの醍醐味。
彼が感じる
「相手に言葉をかける事しか出来ない(物理的には制御出来ない)苛立ち」や、
「相手の心情を推し量れない不安」や、
「相手が電話に出ない事へのもどかしさ」
がリアルに、痛いほど伝わってきます。
これが電話の相手の
描写もあればどうでしょう?
主人公の心情との同調は
しにくくなるはずです。
ワンシチュエーションは確かに
画的には退屈ですが、
その分心の動きは激しいです。
そこの楽しみが分かるかどうかが
この映画の向き不向きに直結します。
人生の脆さと孤独
温和な家庭もあり、仕事も成功している真面目な男が、たった一度の過ちを正そうと、ある目的地へと向かうお話。
多分最初から高速道路に乗るつもりでしょうが、左折するつもりが急遽右折するシーンは、一つの選択により、積み上げてきたこれまでの実績が、土台のミスで崩れうる高層ビルに喩えられているようでした。
高速でも制限速度内の安全運転中、上司、仕事仲間、妻、息子、浮気相手と、ひたすら電話しまくる映画です。Hardyの演技がこんなに上手いと思いませんでした。主人公しかスクリーンには登場しないので、観客も主人公同様、電話越しの相手の声のトーンなどから、状況を想像することになります。憎い父親の亡霊?に対する独り言の暴言は、彼が何故この選択肢を選んだのかというヒントのようです。しかも風邪かアレルギー??疲労と栄養ドリンク?の影響で眠くて目もかすれるのか、ハイウェイの明かりやテールランプがぼんやりするのでヒヤッとします。
一人の女性の孤独に同情した彼自身の人生もまた孤独になってしまいそうです。仕事のトラブル処理のように、他人の感情まで思い通りに変えることは出来ません。
家庭に仕事にと、挟まれて息苦しい男性は共感するのかも知れません。
出発地と到着地は遠く離れて…人生は高速道路…でもTom Cochraneなどの"Life Is a Highway♫"という歌のような明るさは全くありませんでした。
完璧主義者の末路
ほとんどの描写が車を運転している主人公。
ストーリーはその主人公が車の中から様々な関係者に電話をすることで進んでいく。
いわゆるワンシチュエーションドラマである。
完璧主義者の主人公が過去に犯したただ一度の過ちが、その後の人生を崩壊させていくというのがおおざっぱな話の流れだか、大した話ではないもののトム・ハーディーの素晴らしい演技で観客をその世界へと引き込んでいく。
次々変わる展開が面白い!
主人公の車が信号を曲がったら後は
終わるまでずっと同じ映像と会話劇
が続いていく!
話が進んでいくに連れて、最初は全
て手にしていたのに、最後には全て
失っている所が凄く面白かったです!
濃密な86分
単純な場面設定なのに超面白い映画。
画面に登場するのはたった一人で、場面はずっと車中と夜のハイウェイなのに、ドンドン引き込まれた。
それもこれも脚本のうまさだと思う。
そしてトム・ハーディーのうまさも。
彼が出産する浮気相手の女性を無視していたら、仕事も家庭もそのままだったはず。
でも彼はあまりよく知らないし愛してもいない彼女に対して誠意を見せようとしたのだと思う。
好みの分かれる映画
この映画は、普段あまり映画を観ない人にはハマらない作品かなと思います。どちらかというと大衆向けではないし、ワンシチュエーションムービーというクセのある映画ですので。そういう点に惹かれて観てみましたが、結構面白いと感じました。「86分間高速道路を走るだけの映画」なのですが、3つの相手と交互に会話劇が繰り広げられるので、そんなに飽きません。車中では電話で話しているため相手の顔が見えませんが、感情を露わにするシーンでは、そこが逆に良い緊張感を生み出していると思います。また、電話での間の取り方も好きでした。ただ、話にもうちょっと良いオチをつけてもいいのではと感じましたが。
値段?
面白かった。
主人公の置かれた状況や生い立ちなどが徐々にわかってきて、最後までハッピーエンドかバッドエンドかわからない。
淡々とした話だが、厭きずに見れた。
でも、レンタルの料金で見たから面白いと感じたけど、もし映画館の料金で見たら、違ったかも。
とことん誠実であろうとして、ダメダメな人になってしまう。今さらいき...
とことん誠実であろうとして、ダメダメな人になってしまう。今さらいきなり誠実であろうとするからだよ…。
トムハーディうまいな。こんな感じもできるのね。
嫌いではないけど
いまいち。
何か起こるか、何か判明するのか、と思ってたのだけど、淡々系だった。
いろんなことを車に閉じ込めたロードムービであるけど。
電話しすぎ。
閉鎖空間×電話っていうシチュエーションでは
フォーンブースやリミットの方がよくできてる。
誠実という皮を被った傲慢
ひたすら車の中で主人公が電話するだけの映画だ。
主人公の立場は非常に厳しく行っても地獄、戻っても地獄状態。
つぎつぎとトラブルやままならない出来事が起こるので飽きることなく楽しめた。ひたすら冷静に衝動を抑え、説明し、指示をし、励ます。一見誠実そうではあるが端々で垣間見える傲慢さがなんとも不気味。ラストの子供との会話は個人的にはもう取り戻すことのできない未来を暗示しているようで悲しくなった。
動きは全くないので非常に地味ではあるけれど高速の照明灯やヘッドライトが流れていく様は非常に美しい。
人生は進む。
すべてが高速道路の上。
登場人物はひとり、
ストーリーは電話だけで広がる。
仕事相手、妻、浮気相手、子ども。
真面目な主人公が一晩で
人生のすべてを電話だけでひっくり返す。
どんな人生だったかがそれだけで伺えるし、
景色も変わらない車の中だけなのに
想像力がかきたてられる。
たらーっと見るには最適な映画。
人生に落ちや、起承転結が
必ずしもないように
ただただ車は走り、人生は進む。
よくこんな企画が通ったよな❗
すげーわ!
話の内容も映画的な風呂敷もなく、地味と言えば地味、派手さの欠片もない。
しかし平凡な男には一生に一度の修羅場だよな。
ちょっとドナルが有能すぎる気があるけど、まぁ、ご愛敬。
ラスト、父親の血と息子の甘さに負けて、愛人見捨ててUターンするのかとヒヤヒヤしたわ。
企画ありきの出オチじゃなくてちゃんと最後まで緊張感もって見れるのが本当にスゴいわ❗
マッドマックス見たあとなんで、安全運転のトム・ハーディーに無駄な違和感(笑)
モヤモヤする
職場の上司が絶賛していたため鑑賞。
映画は、ひたすら車内での会話劇。
86分間(?)それだけで見せるのだからトム・ハーディの演技はお見事。
でもストーリーが…。
家族も仕事も捨てて、独りロンドンへ急ぐ主人公。
なんとなく主人公の出生に秘密がありそうだけど、
最後まで納得のいく説明は無いまま。
そのくらい察しろってことなんでしょうが、
全く腑に落ちないままエンディングでした。
主人公に共感できるかどうかって大事ですね。
トム.ハーディーの演技力には、脱帽。しかし86分間の車内映像は、私にはきつかった。
「トム.ハーディーの演技力には、脱帽。しかし86分間の車内映像は、私にはきつかった。」
この映画は、ちょっと寝ちゃったので、内容が多少筒抜けしてる部分もあると思いますがご許しください。
私が大好きな俳優。トム.ハーディー。 今年の主な主演作品といえばMADMAX怒りのデス.ロードが大ヒットした。その他にもインセプションやダークナイトライジングのベイン役など、今脂の乗ってる旬の俳優だ。そんな中今年小規模上映したこの作品。車内での電話だけでストーリーが展開する。というのを聞き面白そうだな〜と思い観てみたんですが、私は、やっぱりきつかったです。内容やアイデアは、いいんですけどちょっと86分車内映像はねえ〜
まぁトム.ハーディーの演技力の凄さがわかるこの作品。ダークナイトライジングでは、筋肉むきむきのベイン。そしてMADMAXでは、男気溢れる色男そしてこの作品では、肉体労働者!?をうまく演じきっています。
流石です。 今後ともトム.ハーディーに期待したいと思います。
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