サヨナラの代わりにのレビュー・感想・評価
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アイス バケツ チャレンジでは分からない真実
チャリティーの一環で行われた運動によって多くの人が名前を知ったと思われるALS。
何故発症するのか、発症したらどうなってしまうのか、対策はあるのか?など多くの疑問がありますが、この映画を観るだけでも更に理解を深めることが出来ます。
突然発症した主人公が病に蝕まれながら考え、行動し、生きていく様が描かれているわけですが、それほど暗いテンポで進むわけではありません。ところどころクスリと笑わせます。
裕福な家庭という事もあり金銭面でハラハラする事も無く、純粋に病の事、夫婦関係の事、周囲の対応などを観察できます。
ストーリーの中で強烈なスパイスとなっているのが、介助人の女子大生。彼女の存在が主人公を変えまた彼女自身も変わってゆく。
楽しく、切ないストーリー。とても良かったです。
涙なしでは観られないラスト。境遇を超えた心の交流。
【賛否両論チェック】
賛:難病で引け目を感じてきた主人公と、自己破滅的だった女子大生との、立場を超えた心の交流が、微笑ましくもあり切なくもある。やがて迫りくる命の起源に葛藤する姿も、涙を誘う。
否:ケイトの性格やベックの言動等、人によっては快く思わない向きもありそう。ラブシーンも結構あり。
片や、悪くなるばかりの難病に苦しみ、夫や周りに引け目を感じながら生き続けるケイト。片や、自分を見失って、流されるがままの人生を送っているベック。状況こそ全く正反対な2人が、お互いの辛さを知っていくうちに、少しずつ意気投合していく様子がとってもステキです。半身不随の大富豪と黒人ヘルパ―の姿を描いた「最強のふたり」よりも、女性らしい細やかさや感情の豊かさが印象に残ります。
その一方で、逃れられないケイトの〝最期の瞬間”が現実味を帯びてきて、お互いを大切に思っているが故に、時として相手を傷つけ、遠ざけてしまう姿も、非常に切なく映ります。ラストのシーンなんかは、涙なしでは観られないくらいです。
生きることの大変さと同時に、尊さをも感じさせてくれる、そんな作品です。
誰に感情移入しているのか不明だが泣ける
イケメンで性格も良い弁護士の夫の愛情とお金と才能にも恵まれ誰もが羨む生活を送るなか35歳でALSを発症した美人と、その夫と、彼女の介護人として雇われた荒れた生活を送る女子大生の話。
ALSとは言えそもそも全てに恵まれ超シアワセな彼女、少し弱いところがあるとは言ってもエリート弁護士の夫、ミュージシャンの夢に挫折したといっても22歳で未来のある女の子、3人の誰にも自分を重ねられないけれども、途中からずっと涙です。
ヒラリー・スワンクは「ボーイズ・ドント・クライ」や「ミリオンダラー・ベイビー」のイメージが強くて美人と言われてもピンと来ないのは私だけ?いずれにしても熱演です。あと、夫役は「セイフ ヘイブン」でめっちゃいい感じだったジョシュ・デュアメル。
見て損はないが
なんでこの女の子を敢えて選んだのかが分かりにくいです。なんで話し相手になってくれると思ったのか?
また、夫とよりを戻す過程ももう一つピンとこない。あれだけ対立していたのに突然仲直りしている感。
タイトル通りの内容
展開は非常にわかりやすい。
内容は悲劇の部類だろうけどそんなに重苦しい悲劇の要素は少ない。
でも最後の方はなかなか辛い内容。
尊厳死とかそういうモノにも繋がるのかなと思う。
映画はほどほどに良作だと思います。
簡単に言ってしまえば、女性版最強のふたり
良作!!
比較構図のコメディ要素等のエンタメを求めるのであれば、最強のふたりかな。
ただ、演技派っていうのか、登場人物、ストーリーをじっくり鑑賞するのであれば、間違いなく本作!!
ヒラリー・スワンク、エミー・ロッサムはじめ、演じてる出演者、皆素晴らしい!!
本作のように、あの病気は、突然襲いかかってくるものなのだろうか。
なかなか想像できにくいが、さすがオスカー女優、心境や表情十分伝わる。
分かっていても、最期のシーンは、目頭が熱くなってしまった。
同じ病気にかかっている黒人夫婦、とくに奥さん、いい味出してた。
辛い
辛くて悲しいけど愛貰って天国行ったんだなて思えた。突き放したいのと傍にいて欲しい衝動。わかるわーどっちもあるはず。自分がって思うとできる限りの力で天国いこーとするか!誠意いっぱい好きな人のそばで過ごすかだよね。
もっと評価されていい!
まず、ヒラリースワンクの演技!もう圧巻!
ミリオンダラーベイビーよりもさらに素晴らしいと思った。また見返したいな。
なんでそこまで話題にならなかったのか、オスカーとっていい。
それより日本の公開の遅さ!上映劇場の少なさ!
ストーリーは、、
良くも悪くも想像を裏切らなかったという感じ。
病気の話としてではなく、ケイト(とベック)の成長の話なんだと感じた。
原題は''You're Not You''
なぜこのズレた邦題になったのか…日本人好みに寄せすぎじゃないかな。
「最強のふたり」とよく似た話ではあるけれど、ここでは死がもう一つの大きなテーマになっているし、ラストでは日本の医療との違いがハッキリ表れていました。
久しぶりに劇場でこんなに涙を流した。いい涙です。
必ずまた観ます。
王道ですね
最強のふたりと博士と彼女の…をたして4で割ったような作品でした
面白かったですよ 予想外の展開はありません どこかで観たような話が続きます
役者の演技が良いので飽きずに楽しめて、製作者の意図どうりほろっと泣けます
ただこういうストーリーは決まってセレブ設定ですよね 豪邸に弁護士の夫にピアノが上手、仕事はアパレル関係… はい感情移入できません(>_<)
あなたは、あなたらしく!
米国で、2006年に出版された小説"You're NOT you"をベースに創られて、
原題は、"You're NOT you"(あなたは、あなたらしく)です。
当該作品は、問いかけます。。。
ALSの様な難病になったら、
愛した人の介護に、負い目を感じながら生活せざるを得ないのか?
だから、愛した人の浮気も認めざるを得ないのか?
そして、生きる事も未来もあきらめざるを得ないのか?
自分に嘘をついてまで、喜怒哀楽を抑えなければいけないのか?
社会を頼り甘えては、いけないのか?
私達は、
救急車が通れば、道を譲ります。
横断歩道で困っている老人を見たら、手を差し伸べます。
だって、
何かを失っても、前向きに生きようとする人間に対して、
喜んで受け入れる社会を創りたいのですから。。。
久しぶりに、ずっしりと重い映画でした。
映画って、本当に、素晴らしい!!!
Michi
[追伸]
ALSの多くは人生の最盛期に発症します。
米国人の患者は3万人を超え、そのうち約1割は十数年生きることができますが、
平均余命は2年から5年です。
筋力の衰えは四肢、会話、嚥下に影響を及ぼし、呼吸不全へとつながります。
一方で辛い事に、知能には影響がなく、知覚は正常に働いたままなのです。
ヒラリースワンクはやはり凄い
単なる難病の悲しい話ではない、ただ、とても大学生には見えない介護人との心の絆の描写が曖昧で、いつの間にか誰よりも信頼してて、ちょっと引っ掛るけど、徐々に悪化する病気を見事に演じるスワンクが見ていて息苦しく感じるほどの素晴らしさ、死を覚悟しこんなにも強くなれるか、、
近頃の難病映画は生きている時のことを描くのさ
ヒラリー・スワンクがALS(筋委縮側索硬化症)を発症した女性を演じる『サヨナラの代わりに』、ポスター等のデザインでは、車椅子にに乗った彼女を後ろから支える若い女性(エミー・ロッサム)の姿があることから、なんとなく『最強のふたり』をイメージします。
難病もの映画も最近は変化しているのでありまして、主人公が死んじゃうことで涙を絞るということはよしたようです。
この映画もそのとおり。
早くに、ケイトの病気がALSであり、克服困難な病気であることを告げます。
つまり、残された時間をどのように生きるか、その時間で、登場人物のだれが新しい人生のキッカケを得るか、ということに焦点が置かれます。
映画では、ケイトの看護人で、少々無軌道で自堕落で男癖が悪いベックが変化していくわけですが、親密になっていく過程がちょっと類型的かしらん。
女子大生にしてはとうが経ったエミー・ロッサムが演じているのも、いささか作り物めいてしまっている。
そこを補うのが、ヒラリー・スワンクの演技。
アカデミー主演女優賞を得た『ミリオンダラー・ベイビー』を髣髴とさせる(もしくは凌駕する)ような演技で、その日増しに衰えていくさまは心に突き刺さる。
後半、もう手の施しようがない段になってからは、先の作品以上の決意も感じさせます。
また、同じALSを患った黒人女性夫婦との交流なども途中描いており、残された時間をどのように充実させるのかのも巧みに描いています。
ただし、そのような生きる力を前面に押し出しているので、本来ならばもっと悲壮感があるのではないかと思われる描写が少ないあたり、米国メジャー作品でないにも係わらず、少々エンタテインメントに寄っちゃったかな、とも感じました。
心に響くフィナーレ
難病ALSに侵された女性と彼女を介助する事になった奔放な女子大生との人間模様・心の交流は、映画を観るというより、ふたりを見守っているような気分にさせられました。
親や夫や友人たちが揃って頼りにならなかったり、ダメ人間だったりと、そんなものなのかな、と思えるような環境の中で出会った2人の心が奇跡的につながっていき、心に響くフィナーレに展開していくのですが、そのことは周囲の情けなさと裏腹の状況でもあり、若干複雑ではあります。
そうした余計な感情を補って余りある、ヒラリーの演技力。
そしてエミー・ロッサムの歌声も聴けて満足です。
よく比較される「最強のふたり」とはまた違う激しさと深さがあり、新たな出会いによって まるで解き放たれたみたいな心からの声が届くのと、メイクと共に変わっていくエミー・ロッサムもチャーミングでした。
名大リーガー、ルー・ゲーリックのエピソードと共に語られる黒人男性の妻を偲ぶ様子、ヒラリー・スワンクの絞り出すような声、深い悲しみを湛えながらも前を見据え生きる姿に胸があつくなりました。
思いのほか気付かなかった、してもらって本当にうれしいこと
ALS(筋萎縮性側索硬化症)や認知症等の介護活動が、現状では、どうしても、「非日常のはじまり」と捉えられてしまうことが多いのですが、「日常の延長」として、みんなで、肩の力を抜きながら続けることができる環境が、日本でも整ってゆくといいなあ、と感じる作品でした。
今回の設定は、比較的裕福な方々に起きてしまった出来事とされていたため、メッセージもわかりやすい形でまとめられていたのですが、現実としては、経済的な負担でご苦労される方も少なくなく、疾病に対しては、みんなで応援できるような、所得再分配の仕組みが働くようになるといいなあ、と感じる作品でした。
『最強のふたり』との違い
身体の自由を奪われた人間が、ふつうの介護人ではなく自分と縁遠い若者に友人のような役割を求めるという点は『最強のふたり』と同じ。違うのは彼らを求めた理由で、フランスの富豪は今の状態で数十年過ごさないといけないのに対してこちらのピアニストは(病気の特性からして)数年しか生きられないから。
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